...慈善家たるの念を断ち...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...唯此上の御慈悲には...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...悴(せがれ)の大事な嫁としてナオミに対しても慈愛を持っていたことは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...松雪院様日頃より慈悲深きおん方にていたくおんあはれみ被遊(あそばされ)...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...始めて何物にも捉へられない玲瓏透徹した大慈悲心を持つことが出来た...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...ヂュリ大空(おほぞら)の雲(くも)の中(なか)にも此(この)悲痛(かなしみ)の底(そこ)を見透(みとほ)す慈悲(じひ)は無(な)いか? おゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...何が故に慈善に狂するよりも...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...それだのにお前はわしに慈悲を願うのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無實の罪で首を切られて御慈悲が聞いて呆れらア」此處にもまた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうなんですか?」と無慈悲な追い討ちをかけた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...美わしき執政杖と無慈悲なる斧とをふみにじり翻弄するが如し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこで、國又は公共團體の財産が、宗教團體の事業の利用に供される等の特別な保護をしてはならないとし、慈善、教育、または博愛を目的とする民間の事業に、公の財政から援助を與へることは、やゝもすればこれ等の事業の援助といふ美名の下に、公費の濫費が行はれ、または、ある宗教團體其の他に對し偏頗な取扱をなすおそれがあるので、公の支配に屬しないこれらの團體に對し、このやうな援助を禁止する規定を置いてゐる(八九)...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...――親の慈悲だぜ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...弱い人間に無慈悲なことはしないものだ」侍や下僕たちにそういいつけて...
山本周五郎 「菊千代抄」
...久慈たちの一団は赤い皮張の屋内へ這入ってフィンを命じた...
横光利一 「旅愁」
...まさかと思っていたこととて暫くぼんやりしながら耳を立てていた久慈は...
横光利一 「旅愁」
...「久慈さん、へんよ...
横光利一 「旅愁」
...しかし人間のものである道元の慈悲は一切を許すことができるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??