...慇懃な調子で繰り返した...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...慇懃な情の籠つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...以前と打って変って慇懃なものごしで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...慇懃な小谷さんの平生には微塵もなかった...
鷹野つぎ 「窓」
...おやすみ!」彼が例の極めて慇懃な態度で頭を下げた時に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...アポロンは急に慇懃な態度になって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そして慇懃な身振りをするだろう...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...慇懃なようすで立っていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...さぞ御窮屈であったろうのと慇懃な口調で問いかけたのち...
久生十蘭 「魔都」
...いつものボーイ長が慇懃なようすで入って来た...
久生十蘭 「魔都」
...一種独特な慇懃な猫背を見るだけで充分なんだ...
久生十蘭 「魔都」
...慇懃なばかりで心の籠らない形式的なものになりました...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...例の慇懃な態度も失わないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いかにも現しげでしかも慇懃な態度でである...
堀辰雄 「エトランジェ」
...)――ロダンはそれに對して慇懃な禮状を出したらしい...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...その繁代に鶴村が極めて慇懃な調子で話しかけてゐるのが...
牧野信一 「眠い一日」
...慇懃な調子で、彼は遅刻をわびた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
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