...こんな慇懃(いんぎん)な挨拶をしたのは...
泉鏡花 「婦系図」
...日本の在留僧釈梅仙を請じて慇(ねんご)ろに読経供養し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...慇懃(いんぎん)と復讐(ふくしゅう)...
太宰治 「如是我聞」
...せい/″\慇懃(いんぎん)な言葉を以て...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...しかし風采(ふうさい)の立派な一人の紳士が慇懃(いんぎん)に山高帽を取って礼をしながら...
谷崎潤一郎 「途上」
...閣下(モンセーニュール)は彼を慇懃な態度で迎えた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼と慇懃のかたらひ爲せしこと無きを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かくまで懇到慇懃(いんぎん)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自分は慇懃にその前に直立しました...
豊島与志雄 「立札」
...だらしのない彼の口髭(くちひげ)の下から最も慇懃(いんぎん)に発表される...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...老船頭 (茂兵衛の慇懃さに...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...彼のモンターク嬢に対する慇懃(いんぎん)さは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...やがて慇懃に膝へ手をおろして...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...こんな朝がけから……なにかご用でしたの?秋元(慇懃に)今朝ほど...
久生十蘭 「喪服」
...十分慇懃(いんぎん)に拝むがよいという心懸けらしく...
南方熊楠 「十二支考」
...玄徳は慇懃(いんぎん)に...
吉川英治 「三国志」
...もういちど慇懃(いんぎん)に礼をし直して...
吉川英治 「新書太閤記」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「新書太閤記」
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