...併し自分の弱さを愧ぢて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...実に慙愧(ざんき)に不堪()ず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...アニリン剤の青竹や洋紅に毒された世界近代の画人は此の前に愧死(きし)するに値する...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...重景は愧(はづか)しげに首(かうべ)を俯(ふ)し...
高山樗牛 「瀧口入道」
...アルコールなしで謹慎、追憶、懺愧...
種田山頭火 「其中日記」
...さうかうするうち首席の荘田といふ子の去つたあとを襲つて級長になつたときにはもうおちやんに対する慙愧も憤懣も消えてたので...
中勘助 「銀の匙」
...その疑いを処すればすなわち捨(しゃ)を用(もち)うるの志(こころざし)多く愧(は)ず...
新渡戸稲造 「自警録」
...今日に至るまで大に愧(はじ)ることもなく大に後悔することもなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...天地自然の哀切なるものに応へようとする挨拶の辞(ことば)さへ見失つてしまふ普段の愚かさを愧ぢたのであつた...
牧野信一 「痩身記」
...旧著の不精確であったのが愧ずかしいというようなことを申し送ったのであった...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...まだ何が何やらわからない慚愧(ざんき)...
夢野久作 「斬られたさに」
...生々しい慚愧(ざんき)を感ずる...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...今朝は殿も非常に慚愧(ざんき)しておらるるご容子です...
吉川英治 「黒田如水」
...この朝の彼の眉には実にきびしい慚愧(ざんき)が滲(にじ)んでいた...
吉川英治 「黒田如水」
...愧入(はじい)るが如く...
吉川英治 「三国志」
...ひそかに慙愧(ざんき)して...
吉川英治 「三国志」
...さすが後では慚愧(ざんき)にたえず...
吉川英治 「私本太平記」
...老母の姿へ胸中一ぱいな慚愧(ざんき)の眼を伏せて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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