...さうして僕が輕く挨拶して通り過ぎる後から繰返し/\嬉しさうに感謝の念をのべた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...圧倒的な感謝の念と愛情とを胸に抱いて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...転(うた)た感謝の念を熾(さかん)にせざるを得ないのであります...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...永島は馬上から感謝の念をもって見下しながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その一は「一業に専心すること」第二は「同輩より一歩を先んずること」第三は「報恩感謝の念篤きこと」であった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...泣いてみたいくらいの感謝の念で吸っている...
太宰治 「新郎」
...そこまでは彼女も感謝の念を以て対し得られる...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それにたいする感謝の念を長く心にもっていたし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今でもなお深い感謝の念を失わずにいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の心は感謝の念でいっぱいになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しみじみと感謝の念で思いやった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして言い知れぬ感謝の念を覚えた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのころには熊野先生に対する怨恨の情は感謝の念に変わっていた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...いつも感謝の念をもって当時を思い返すことの出来る自分は幸運であった...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...いろ/\と君に感謝の念を抱いた...
牧野信一 「初夏通信」
...今でも忘れず絶えず感謝の念を捧げている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...三芳 え? ……あのう、いえ……実は、この後がガンモクなんで、ぜひお聞き願いたいんですが――?大野 ……(なにも言わないで、ビールをガブ飲みする)三芳 ……(オズオズと大野と薄田の顔色をうかがっていた後、二人が強いて反対していないことを見てとって)じゃ、すこし、はしょって最後の所だけを――(朗読をつづける)『で、ありまして……ええと……そこで、つまり、私どもには、この感謝の念と、それに、最初に述べましたような、自らの兇悪ムザンな犯罪に対するつぐのいがたい罪の意識が有るのであります...
三好十郎 「猿の図」
...感謝の念も昂まって来るのだった...
横光利一 「旅愁」
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