...彼はその小説に感興して一気に読み終えた...
...彼女との会話がとても面白く、感興を持って聞いていた...
...その映画は観客全員が感興した...
...彼の話を聞いていると、どんどん感興が沸いてきた...
...彼女は自然の美しさに感興して、毎日散歩している...
...昔ほど感興が乗らなかつた...
芥川龍之介 「愛読書の印象」
...必ずや亢奮的感興といったような気持で...
上村松園 「虹と感興」
...「……またある患者によっては、すでに感情生活の変化の最初期に、感興がうすれ、周囲に対する関心と愛情とが減じてゆくのを異様に感じ、悲しみを感じる事例もあるという...
梅崎春生 「黄色い日日」
...感興の湧くまゝに無闇と沢山の創作を試みました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...見る人にとっても釣り込まれるような感興が起ろうはずはない...
寺田寅彦 「二科会その他」
...純眞にして充溢した感興が是非とも必要であった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼がイタリーを知ってるのは「自然主義作曲家」らの卑しい音楽やウェルギリウスの故国が旅行中の文学者らにときおり感興を与えるテナーの小曲...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明治四十二三年以後に在つては最早やその時代の作家をして創作の感興を催さしむるには適しなくなつたのである...
永井荷風 「里の今昔」
...われら不幸にしていまだ泰西(たいせい)の都市において経験したような感興を催さない...
永井荷風 「日和下駄」
...時には水晶の如くに蒼(あを)きその色その光沢の如何に美妙なる感興を誘(いざな)ひ侯ふか...
永井荷風 「夜あるき」
...生々とした感興で湧(わ)き上って来る(JI八七―九〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...初めのうち彼は何の感興をも覚えず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...スポーツ登山の眼目はスポーツ的感興の意識的追求である...
松濤明 「ピークハンティングに帰れ」
...毛黒からぬ北欧人が読んで何の感興を生ぜぬは...
南方熊楠 「十二支考」
...その娘が何の感興も起さない特殊の人間に屬する事を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」田原はだんまりの三田の意外な雄辯に感興をそゝられて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...私には深い感興と共感とが感じられました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...見るたびごとに新鮮な感興が起こる...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??