...彼はその小説に感興して一気に読み終えた...
...彼女との会話がとても面白く、感興を持って聞いていた...
...その映画は観客全員が感興した...
...彼の話を聞いていると、どんどん感興が沸いてきた...
...彼女は自然の美しさに感興して、毎日散歩している...
...感興の来由するところ相邇(ちか)きをたづねて仮にわかてるのみ...
石川啄木 「一握の砂」
...自己の感興に應じて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...その面白味は手品を見るような感興で胸に響くものはなかった...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...もっと外(ほか)を探して見るがいいや」感興を妨げられて憤慨した見物達が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...腹立たしいようないろんな感情がこんがらがって起ってくること……そんなふうに年玉についてのさまざまな出来事なり感興なりをいろいろと思い出してみているうちに...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...自然がたゞ單純な山河としてゞなく豐かな歴史的の感興を以て裏付けられてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...始めてあの建築や古器物に接した時にはおそらくさまざまな深い感興に動かされたに相違ない...
寺田寅彦 「案内者」
...早くも正眞まぎれもない感興の炎までが彼の胸に燃えあがり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ソレハ一時の感興に打たれたからであつて深く考へて見たら決して喜ぶべき譯のものでない...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...吾妻橋(あずまばし)両国橋(りょうごくばし)等の眺望は今日の処あまりに不整頓にして永代橋におけるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...すべて讀者にまで何の著しい詩的感興をもあたへない...
萩原朔太郎 「青猫」
...感興をもよおしているふうで...
久生十蘭 「予言」
...清方だって身にそった感興でこれをつくっているのですからね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かくべつなんの感興もうけはしなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...当然芝居で見た諸名優の演技よりもこの人の方が遥かに感興が深かった...
山本笑月 「明治世相百話」
...何の感興も持たないはずの四郎が...
吉川英治 「親鸞」
...城太郎にはみな感興になる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしたまたま唐の詩人の感興が日本人の性質のうちにうまく生きて...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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