...彼はその小説に感興して一気に読み終えた...
...彼女との会話がとても面白く、感興を持って聞いていた...
...その映画は観客全員が感興した...
...彼の話を聞いていると、どんどん感興が沸いてきた...
...彼女は自然の美しさに感興して、毎日散歩している...
...……といつても文藝家は總て他人の趣味や感興に媚びるために全力を盡すべきだといふのではない...
會津八一 「趣味の向上」
...しかし、感興も、その感興の起った時が一とう鮮やかであり、色濃いにきまっております...
上村松園 「虹と感興」
...何の感興も湧(わ)かなかった...
谷崎潤一郎 「秘密」
...しかもその作者の内部の芸術的感興においては...
田山録弥 「三月の創作」
...却って感興をそがれるような気のするのもありました...
寺田寅彦 「御返事(石原純君へ)」
...これは一つには自分がだんだん年を取ってすべてのものに対する感興の強度を減らしたためもあるかもしれないが...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...感興年と共に衰へ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...されど何故か感興来らず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...草稿をつくらむと筆をとりしが感興来らず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...殊に歌謡の演出に対して感興を催すことの甚困難であることを悲しむものである...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...白井は先刻物揚場にゐた時から我ながら怪しむ程感興の動くのを覚え...
永井荷風 「来訪者」
...珍奇な異國的なものへの若々しい感興が急に溌剌と動き出した...
中島敦 「かめれおん日記」
...感興が湧(わ)かない...
林芙美子 「浮雲」
...深く感興を催せしこと貢院に如くものあらざりき...
原勝郎 「貢院の春」
...この時は大に感興が動いたと見え秀歌が多い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...真の画家は感興家でなくつてよいと思ふ...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...彼女はしきりに感興の抑え難きを示し...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...しかしたまたま唐の詩人の感興が日本人の性質のうちにうまく生きて...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索