...彼はその小説に感興して一気に読み終えた...
...彼女との会話がとても面白く、感興を持って聞いていた...
...その映画は観客全員が感興した...
...彼の話を聞いていると、どんどん感興が沸いてきた...
...彼女は自然の美しさに感興して、毎日散歩している...
...忙中に読んで何等感興を覚えないものを間中に読んで感興を覚えることがあり...
市島春城 「読書八境」
...「……またある患者によっては、すでに感情生活の変化の最初期に、感興がうすれ、周囲に対する関心と愛情とが減じてゆくのを異様に感じ、悲しみを感じる事例もあるという...
梅崎春生 「黄色い日日」
...スルと奇体なものにて十分に三十秒位ずつ何だか漫然と感興が湧いて参り候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その宇宙――山川の依然としてもとのまゝであるといふことが常に深い感興を私に齎して来た...
田山録弥 「半日の閑話」
...すなわち感興の赴くままに何の休憩もなしに心と手とを続けさまに動かすことが出来る...
津田左右吉 「偶言」
...その人物以上に事件の進展に読者の感興が惹かれる...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ラファイエット将軍万歳!」(訳者注 常に革命に味方せる当時の将軍)その感興が静まると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...感興なけれど勉強して筆を秉る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...ただ感興の上(さ)した刻下の心持ちを幾分でも伝えて...
夏目漱石 「草枕」
...美しいポプラの林ももう何等の感興を與へないのであらうと密かに思つた時...
「修道院の秋」
...感興を破られたといって苦情を言った...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...深く感興を催せしこと貢院に如くものあらざりき...
原勝郎 「貢院の春」
...今見てすら少なからず感興をひく春日社頭の燈籠が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...どの一つにも夫々同程度の感興を予想する事が出来た...
牧野信一 「白明」
...ふかい感興をうごかされ...
宮本百合子 「明日の知性」
...今日の生活感情と文学のリアリティーの問題として感興を動かされるものがあった...
宮本百合子 「現実と文学」
...なんと云(い)ふ神神(かうがう)しい感興...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...心からなる感興を味ひつゝ繪筆をすゝめて居らるゝとの事である...
吉江喬松 「山岳美觀」
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