...夫妻は只々勿體なき仰せ冥加に餘る思召と感泣する許りである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...感泣の声四隣に聞こゆという...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...東隣は新築の護国神社、西隣は古刹龍泰寺、松山銀座へ七丁位、道後温泉へは数丁、どんぐり庵へは四丁――友人はみな親切、――すべての点に於て私の分には過きたる栖家である、私は感泣して、すなほに慎ましく私の寝床をこゝに定めてから既に一年にならうとしてゐる、――それに、それに...
種田山頭火 「一草庵日記」
...重病の身を床より起して感泣して御挨拶を申上げた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...第一に春水自身地下に感泣候事と存じ申候...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...大いに感泣(かんきゅう)しているさ...
夏目漱石 「虞美人草」
...仮令(たと)い死後にても草葉の蔭より大賛成を表して知友の美挙に感泣することあるべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...假令ひ死後にても草葉の蔭より大贊成を表して知友の美擧に感泣することある可し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...あの講談通のお客の賜(たまもの)といよ/\心から感泣して...
正岡容 「落語家温泉録」
...ありがたい事は実にありがたくって僕も昨日(きのう)から君らの恩に感泣(かんきゅう)しているがね...
村井弦斎 「食道楽」
...殊(こと)にお登和さんの事が極まって中川君同胞(きょうだい)が僕のためにそれほどまで尽力せられると聞いては僕も感泣(かんきゅう)してその恩に酬(むく)ゆるつもりだ...
村井弦斎 「食道楽」
...孔明は感泣した...
吉川英治 「三国志」
...勅使の“御夢”の告げや綸旨(りんじ)に感泣のあまり無方針に起ち上がろうとするのでは決してない...
吉川英治 「私本太平記」
...法会(ほうえ)がすむと尊氏の前で感泣していた...
吉川英治 「私本太平記」
...で、勅使は、折の悪いのを察して、(ご混雑のご様子なれば)と、対面を略して都へ帰ろうとしたところ、信秀は、(綸旨(りんじ)に畏れ多し)と、常のとおり礼を正して迎えた上、草莽(そうもう)の臣下の微志に対して、叡慮(えいりょ)のほど勿体ないと、感泣した...
吉川英治 「新書太閤記」
...特賜(とくし)の天恩に感泣していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつまでも感泣している様子だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...感泣したきり何もいえなかったとある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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