...感情的にも二人は折れ会ふ事が出来なくなつてゐた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...結局お互いに感情的になってごたごたが出来てしまうのである...
上田広 「指導物語」
...その身にもたうとうさうした女子の運命が來たといふやうなことがたまらなくかの女を感情的にした...
田山花袋 「道綱の母」
...しかもこの場合劇中人物のあらゆる事件│葛藤(かっとう)は観客自身の利害と感情的にはとにかく事実的になんの交渉もないのであるから...
寺田寅彦 「自由画稿」
...そしてまったく没感情的になってそこから出てきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...感情的になりやすい周囲の中にあって...
中島敦 「斗南先生」
...感情的に真摯だといふことが云へるのではありますまいか...
中原中也 「近時詩壇寸感」
...却って著るしく感情的になり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もっとも席主が元来落語というものを感情的に大嫌いで...
正岡容 「わが寄席青春録」
...美術以外の事業より得る所の快楽は智識的にして感情的に非ず...
正岡子規 「病牀譫語」
...私は何か自分が感情的になってせまくとりつめたような気持で受けたことも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに対して感情的になり易く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...互の機嫌に連関して感情的に作用するものとして受けていたところはなかったろうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...感情的に主観的に傾かせた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...感情的にならないで考えられるようになればもう占めたもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...感情的になるまいとしているけれどももしかしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...感情的に好もしくないことには目と耳を蔽(おお)い...
矢部貞治 「政治学入門」
...法皇は清盛入道が感情的に激発したらどんなことでもやりかねない男であるということを...
吉川英治 「親鸞」
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