...(剣を抜く)王 年の若いのに感心な男だ...
芥川龍之介 「三つの宝」
...俺の酔ってるのが分るのは感心な小僧だ...
有島武郎 「星座」
...五六十冊の書物のあるのは感心なので...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...実に感心な女なのだった...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...だが唯一つ感心なのは...
薄田泣菫 「茶話」
...与次郎太夫は感心な男で...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...実に感心な女中さんだと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...感心なことに宇治山田の米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...尤(もっと)も毛唐人(けとうじん)にいわせると――毛唐人といっては穏かでないが、西洋の人ですな、長崎で西洋の山好きに逢いましてな、その男に聞きますとな、感心なもので、あの西洋人の山好きは、日本人の歩かない山を歩いていましたよ、この辺の山のことでもなんでもよく知っているには驚かされましたよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...がまた感心なことには直(す)ぐ仲直りをする...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...へエ」「それは感心なことだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大層感心なすってな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを芳紀(とし)も若くッてかつ婦人の身でいながら稽古してお出でなさる、感心な者だ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼女は決して決して感心なんかしないだろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...感心な節婦の話ででもあるかのやうに自分が眺められる...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...名物大金玉と感心な若い乞食物乞食に關する逸話の中には...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...感心なすって……...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...感心なものだといっておこう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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