...五六十冊の書物のあるのは感心なので...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...それは感心なこころがけだ...
太宰治 「右大臣実朝」
...本当に私の綴方に感心なさっているのではなく...
太宰治 「千代女」
...女手一人で感心なと言はれる時の励みもあり...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...学問をしたいという感心な心がけで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし彼女は感心な婦人で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あれだけの慾があるのはなんにしても感心なことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前さんはなかなか感心な人ね...
中里介山 「大菩薩峠」
...民家の雇人に似合わず感心なもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...三味線もよく弾いていました」「感心なものだ」「泣かしゃんせ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにこういう手紙を寄こしてくれるのは感心な話である...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...私も娘も不承知で斷わりました」「喜三郎といふのが居るさうだが――」「あれは感心な男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを芳紀(とし)も若くッてかつ婦人の身でいながら稽古してお出でなさる、感心な者だ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...こやつは感心なことには酒はいくらでも飲むんだが...
牧野信一 「岬の春霞」
...感心なのか、臆病なのか知らないが、金のことだと、この人は、はつきりしたアテがない限りはどんな借りも拵へない、だからいくら酔つたつて大丈夫だ――そんなやうな意味のことを細君は、誰に云ふともなしに呟きながら立ち上ると、彼に、「十円しかなかつたんだよ...
牧野信一 「雪景色」
...佐分さんは感心なことには池には鯉がゐませんといはれたが...
室生犀星 「京洛日記」
...誰が感心なんかするもんですか...
山本周五郎 「さぶ」
...――ああいう所は感心なお人であると...
吉川英治 「源頼朝」
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