...いかに信頼するに足るかということを一層痛切に感得することができるであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...「これまた同樣理解するといふよりはむしろ體驗に依つて感得するの外なき」音樂と同じやうな或種の調和的事象として定義するのが常であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼女の眼を見ているだけで私は百の教訓以上のものを感得するのが常であった...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...その内容が科学であると同時に芸術であることを感得するであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...ほとんど他人には想像もつかないような「意味」を感得する事があった...
寺田寅彦 「球根」
...技術に於て人々が感得する中立性とは...
戸坂潤 「技術の哲学」
...にわかに感得する...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうしても感得することができずにしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この植民地に落ち着いて初めて弥之助は感得する事が出来た...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...味読百遍にして感得するより外に方法がない...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...それが「円妙精美のものを発揮し去り流動し去り消耗し去らずにはおらぬところ」を感得することが出来るであろう...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...皮膚全體の上から眞理を感得することになつて居る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...自己の存在の本質的性格として感得する事柄である...
波多野精一 「時と永遠」
...脈々たる連絡の存してゐることを感得するのであらう...
濱田耕作 「埃及雜記」
...抑々小説は浮世に形(あら)われし種々雑多の現象(形)の中にて其自然の情態(意)を直接に感得するものなれば...
二葉亭四迷 「小説総論」
...彼れが現實に感得するところとはならなかつた...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...この外形を象徴として現われて来る内部の生命を感得する...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
...そうして相手の心を細かい隅々にわたって感得する...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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