...いかに信頼するに足るかということを一層痛切に感得することができるであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...読者はその単純に似た事実の描写のうちから大きな作者の主観を感得するのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...もう一歩進むと芭蕉(ばしょう)の「さびしおり」を感得するであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...「マグロノサシミ」に悲劇を感じる私はこの自殺の一幕に一種の喜劇を感得する...
寺田寅彦 「備忘録」
...その感覚で人生の現実を直接に感得することが...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...自然の中に人間の自由を感得することであると考えたのである...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...はじめて本来のエルサレム「伊勢の国」を感得する...
中里介山 「大菩薩峠」
...与八の仕事の忠実なることは感得するけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...この植民地に落ち着いて初めて弥之助は感得する事が出来た...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...偶々外国の作品のその「流れ」や「終始」を感得する人々があつても...
中原中也 「撫でられた象」
...味読百遍にして感得するより外に方法がない...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...詩趣を感得することが出来たからだ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...皮膚全體の上から眞理を感得することになつて居る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...抑々小説は浮世に形(あら)われし種々雑多の現象(形)の中にて其自然の情態(意)を直接に感得するものなれば...
二葉亭四迷 「小説総論」
...高原の淨氣を鼻から感得するどころではなかつたのだが...
正宗白鳥 「『アルプスの眞晝』(セガンチーニ作)」
...彼れが現實に感得するところとはならなかつた...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...人生から感得するものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは真に整った良心が善を行うことによって自分のうちに感得する満足にほかならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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