...読者はその単純に似た事実の描写のうちから大きな作者の主観を感得するのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...その内容が科学であると同時に芸術であることを感得するであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...最も自然発生的に感得する一つの知恵だろう...
戸坂潤 「読書法」
...自然の中に人間の自由を感得することであると考えたのである...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...与八の仕事の忠実なることは感得するけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...その責任がかかって自分にあるということを感得すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...偶々外国の作品のその「流れ」や「終始」を感得する人々があつても...
中原中也 「撫でられた象」
...たづさはつて感得するだけ感得するのである...
中原中也 「山羊の言」
...われわれは到底理解もまた感得することも出来ない幽霊である...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...それが「円妙精美のものを発揮し去り流動し去り消耗し去らずにはおらぬところ」を感得することが出来るであろう...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...だれしもさうした言葉の味覚を感得するであらう...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...詩趣を感得することが出来たからだ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...一は感情を以て感得する美術上の穿鑿是なり...
二葉亭四迷 「小説総論」
...抑々小説は浮世に形(あら)われし種々雑多の現象(形)の中にて其自然の情態(意)を直接に感得するものなれば...
二葉亭四迷 「小説総論」
...ために吾人(ごじん)が感得する諸種の美を現すこと能(あた)はず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...彼れが現實に感得するところとはならなかつた...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...人生から感得するものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この外形を象徴として現われて来る内部の生命を感得する...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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