...殆ど絶望を感じないか」と言つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...感ずるにしても感じないにしてもそうであるのだから...
有島武郎 「想片」
...動物的人間は霊肉の矛盾を感じない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...君たち二人ぐらい奢っても痛痒(つうよう)は感じないんだ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...それ以上は何の興味も感じないのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...殆んど何等の本質的な反発を感じないらしいことは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なんでも見のがし――何にも感じない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かりそめの好奇の念に驅られてゐる自分の心に痛みを感じない譯にはいかなかつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...彼はまるで感じないほど頑固なのです...
西尾正 「墓場」
...今殊更にこれを改めなくてもあえて不都合を感じないからでもあった...
牧野富太郎 「植物記」
...健全な胃をもつてゐる者が胃の存在を感じないやうに...
三木清 「人生論ノート」
...神様のお蔭でがつがつした自然的必要をあまり感じない人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...反復は驚くべき技の母なのを感じないわけにゆきません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...どうしてもSOSの長短波に感じないので...
夢野久作 「近世快人伝」
...何の痛痒も感じない人物がいるものだ...
横光利一 「夜の靴」
...彼はこのような自分の考えの中に野蛮人が棲んでいることを感じないではなかった...
横光利一 「旅愁」
...寒さも感じないらしい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...調節して人間の鼓膜には一向感じないけど...
蘭郁二郎 「睡魔」
便利!手書き漢字入力検索