...それがあの彫刻を全く無類に感じさせる...
高村光太郎 「回想録」
...いちばん自分に親しみとなつかしみを感じさせるのは...
寺田寅彦 「糸車」
...こせつかない上品な美しさを感じさせるのではあるまいか...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...限りない魅力を感じさせるものにちがいない...
永井隆 「この子を残して」
...バビロニア医学の影響は治療学の観点からするとバビロン捕囚(紀元前597年)の時代を感じさせる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...限りなく人を打つものを感じさせるからである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...小三郎の穩かな調子のうちにはガラツ八の『大變』以上の緊迫したものを感じさせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日僕らにとって異常な興味を感じさせる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...心の隅の寂しさを感じさせる句である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...かつ表現への強い衝動を感じさせる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...哀切に氣味わるく感じさせるものはない...
萩原朔太郎 「夢」
...向側にいる妻の微(かす)かな安堵(あんど)を感じさせると...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...氷河をずっと大きく感じさせる...
久生十蘭 「白雪姫」
...絶え間なく私に感じさせるやうにした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頭腦と心臟と官能とを一人前に具へた人間を感じさせる作家の一人だつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...遠さを感じさせるものである...
三木清 「人生論ノート」
...近くなればなるほど近さが強調して感じさせる重吉との距離の不自然さが生々としてサヨを苦しますのであった...
「朝の風」
...――ある重さを感じさせる鈍い響きが自分の耳に達したとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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