...自家の文物に愛着する自然的衝動によつて直ちに與へられてゐると云うことも亦出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...過去の文物に愛着する心安さに甘んずるとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さりとて生を愛着するの余りに...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして今まで骨を折つてつくつて来た作なり作の心持なりに愛着する...
田山録弥 「三月の創作」
...いかに愛着するところのものでも脱(ぬ)ぎ棄てねばならぬ時がある...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...私が愛着する土地は...
豊島与志雄 「故郷」
...彼らはそれに愛着する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心は知らず知らず愛着する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...祈祷(きとう)書だの遺物だの聖牌(せいはい)だの何かちょっとしたものに愛着することがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...生に愛着することかくの如くなればこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本の武士が刀剣に愛着すると同じように...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分のものになると箒一本にまで愛着する順一が...
原民喜 「壊滅の序曲」
...自分のものになると箒(ほうき)一本にまで愛着する順一が...
原民喜 「壊滅の序曲」
...私をも愛着するようになったんです...
松永延造 「職工と微笑」
...年早く一人の婦人に愛着することであるように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一人の婦人に愛着するという自然の命に服さずにいるように思われるし...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...サヨは現代のいとしさとして愛着するのであった...
「朝の風」
...自分たちの巣の懐かしさとして愛着する...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
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