...しかし自分がこれらのものを愛好するゆえんはけっして単にそれが過去に属するからのみではない...
芥川龍之介 「松江印象記」
...愛好する葡萄酒(ぶどうしゅ)の違いでさえ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...日本の美術工芸を愛好する人たち――そういう人たちが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼等の最も愛好するのは...
辰野隆 「愛書癖」
...彼等の愛好する冗句(ジョウク)に哄笑し...
谷譲次 「踊る地平線」
...私の最も愛好する地勢と風土は伊勢大和近江の境にある...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...氏の愛好する「体系」をその「絶対無」の身代りにするのは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...伊藤侯と大隈伯とは共に他の元勳諸公に過ぐ故に其の門下生に富むも亦實に當代に冠たり然れども伊藤侯の愛好するものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国直に至りては歌川派中余の最も愛好する画工にしてその板画は文化年間の作と覚しき名所浮絵...
永井荷風 「江戸芸術論」
...是非にもこういう食物を愛好するようになってしまわなければならぬ...
永井荷風 「妾宅」
...聞いて居る中に自然と愛好する藝術の問題に引き入れられて...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...自然を愛好する民族と言われ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...愛好する作者の活発な創作や...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今日学者の愛好する題目のひとつとなっている...
三木清 「科学批判の課題」
...文章を愛好する人はこれを見て...
森鴎外 「空車」
...これを愛好する人々が段々殖(ふ)えて来ました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...黒髪長くまみ清らかなる者は何ぴともこれを愛好する...
柳田国男 「山の人生」
...猛獣に喰われる美女なぞの絵を愛好する...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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