...けれども一部の伝記の作者の所謂人間らしい英雄はかう云ふ可愛らしささへ示してゐない...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...顎(あご)のくくしめの愛らしさ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...老猿愛らしさ一つも無し人の気に逆らうまじと黙し居れば老いぼれの敗北者よと指さされもの言えば黙れ...
太宰治 「乞食学生」
...子供の愛らしさから生ずる満足感が...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...香折の可愛らしさも忘れて居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...赤い袖口から出た手の可愛らしさなどは譬(たと)えようもありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...可愛らしさに磨きがかかって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...抜群(ばつぐん)の可愛らしさからみても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも純潔で可愛らしさが溢れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘らしい可愛らしさが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んとも言へない可愛らしさでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとも言へない可愛らしさがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下つ張れの可愛らしさも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は?」八五郎は相手の可愛らしさに釣られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを眺めて、不断の微笑を送って居るのは、仏蘭西(フランス)の古典らしい油絵の少女で、その隣の扉(と)を押し開けると、次の間は小さく纏まった寝室、所謂(いわゆる)ハイカラにした紅閨(こうけい)で、小卓にも、寝台にも、羽根布団にも、若い娘の好みらしい、可愛らしさと、金持の一粒種らしい豪勢さが溢れます...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...さらに別な愛らしさを示していた...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...勿忘草(わすれなぐさ)など通俗めいているけれどもああいうところであなたは子供の時お遊びになったのでしょう? 何だかそれこれ思ったら子供らしい愛らしさがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこには愛らしさ美しさが欠けている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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