...一種醜い可愛らしさを具(そな)へた小動物が無邪気に生きてゐる...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...これもまた何とも言えぬ愛らしさのそれであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...めくらであるからそう云う風にしなければ娘の愛らしさが呑み込めないのも尤(もっと)もであるが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...却(かえ)って少女じみた可愛らしさが感じられるのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうして猫の可愛らしさが分るものか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...梅の花を小さくしたような赤い花は愛らしさそのものである...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...モーツァルトの全貌を知らんとするには、それらの傑作を玩味(がんみ)すべきものであるが、単に一般家庭人が、モーツァルトの美しさ、愛らしさ、燦然(さんぜん)たる天才の片鱗(へんりん)を知らんとするためには、子守唄の一曲、トルコ行進曲の一曲、ないし小夜曲(セレナーデ)の一曲を味わうだけでも充分だろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その可愛らしさというものはありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...可愛らしさが溢れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その可愛らしさも淋しさに蝕(むしば)まれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「小半次はお園の可愛らしさに心を引かれたに違ひないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口もとの可愛らしさといふものは――」「もう澤山だよ――その次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い娘の可愛らしさでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可愛らしさと美しさの中にも...
野村胡堂 「眠り人形」
...折々(をり/\)曲(ま)ぐる口元の愛らしさ...
樋口一葉 「軒もる月」
...自分の愛らしさを示されるので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...たゞたゞ弱々しい可愛らしさで...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...情痴的な要素にしか女の愛らしさを見なかったり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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