...顎(あご)のくくしめの愛らしさ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...何んとなく手の中へ入れて丸められるような可愛らしさがありますから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...謂(い)わば通俗の「可愛らしさ」みたいな影もその子供の笑顔に無いわけではないのだが...
太宰治 「人間失格」
...「ハハハハハハハハ」と思わずその可愛らしさに私は笑い出した...
橘外男 「逗子物語」
...だだッ児のような可愛らしさがありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...どうして猫の可愛らしさが分るものか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...人を惹きつける可愛らしさがあつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...玉子を剥(む)いたような可愛らしさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸の可愛らしさは涙を誘います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも純潔で可愛らしさが溢れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...言ふに言はれぬ可愛らしさが漲(みなぎ)るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ十六の可愛らしさで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可愛らしさをさへ見て取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恋の殿堂の扉のような――可愛らしさの限りを尽した唇...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...たまらない可愛らしさです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...あまりの愛らしさに...
林芙美子 「瀑布」
...殿方(とのがた)に綺麗なお顏なんぞがお入用なのではあるまいし! 可愛らしさを...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...勿忘草(わすれなぐさ)など通俗めいているけれどもああいうところであなたは子供の時お遊びになったのでしょう? 何だかそれこれ思ったら子供らしい愛らしさがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索