...彼の寂寥はその限り無き愛が愛する者によつて反撥され拒斥さるゝ處に在つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...今は昔にもまして愛するやうになりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...死を越えてなお愛する妻と愛と憎しみとの相剋(そうこく)の生活を続けてゆくことこそが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...敬愛する諸君と同席の栄を得たるこの汽車の中に始まって...
林不忘 「安重根」
...私は木花よりも草花を愛する...
種田山頭火 「白い花」
...その寵愛する様は...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...愛することのできる人なら好機はかならず訪れるものです...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...概念の代りに表象を愛するというあの人間的偏愛の上に成り立つ処のものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...僕の考えでは隣人であればこそ愛することができないところを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...子供はそばへ寄っても愛することができる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...親父が娘を愛すると同じである...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...婦人よりも少年を愛する癖がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...何と云つても私は君を愛する...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...わたくしの愛する人は破滅していたでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...就中自分が愛する母...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...愛する蕗子の死後を涜(けが)して実に彼女に対して申しわけのないことですが...
山下利三郎 「流転」
...私は草鞋(わらぢ)を愛する...
若山牧水 「樹木とその葉」
...このことは特に天人や、恋愛する女や、物語の図に現われる女などに著しい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??