...話でもさせればそんなに愚鈍にも見えないくせに...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その愚鈍にまで大まかな着実さがいささか私の敬意を強いて...
谷譲次 「踊る地平線」
...愚鈍に見えてしょうがないそうだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...檻(おり)の中のみじめな獅子(しし)ほどに愚鈍にされてはいるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...エマニュエルはジャン・クリストフのそばではたまらないほど愚鈍になった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頭の中が愚鈍になってゆくのを自ら意識しなくなってきた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...それは彼を愚鈍になしてしまったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十年前新妻の愚鈍に呆(あき)れてこれを去り七年前には妾の悋気(りんき)深きに辟易(へきえき)して手を切ってからこの方(かた)わたしは今に独(ひとり)で暮している...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...つまりその凡々たる世話事や人を愚鈍にする底の仕事に励まにやならぬのだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...愚鈍にできてるので...
野上豊一郎 「闘牛」
...平次はこの愚鈍に近い乳母が恐ろしくさえなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気附かずにたゞ己れの愚鈍に安住しようとした...
牧野信一 「鏡地獄」
...この相助の用語がおよそ特異でいかにも愚鈍に感じられるからおもしろい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...愚鈍になるように出来ていますものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...けれども何という獣みたいな愚鈍によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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