...「愚考に耽るな」と上司に注意された...
...彼は愚考を抱えて一日中ぼんやりしていた...
...愚考が原因で、問題を解決することができなかった...
...愚考によって、向上心がなくなっていく...
...愚考に陥りがちな人は、他人からバカにされやすい...
...愚考によれば春台は礼部の異名なり...
芥川龍之介 「念仁波念遠入礼帖」
...愚考にては前にも申上候通り募集句を二分して違う部分を見ても宜しと存候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...この辺の心事は貴下平素の審美論にも一致致すべき次第一層御同情に値する事かと愚考罷在(まかりあり)候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...退いて呑気にブラブラすること勘要だらうと愚考するのである...
中原中也 「感情喪失時代」
...その他の精神器械は残らず相応に働く事ができるようにしてやるのが何よりの功徳(くどく)だと愚考する...
夏目漱石 「坑夫」
...我邦現在の一般の教育状態からして案出した愚考に過ぎんのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...一挙両得とは此等の事を可申(もうすべき)かと愚考致候(いたしそろ)……」なるほど一挙両得に相違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...愚考を以てすれば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...愚考する事並に黒髯風に靡く事こんな工合に盛んに好評を博している当の古市加十は...
久生十蘭 「魔都」
...」……一刻前彼はそんな愚考に割合に強く焦かれて...
牧野信一 「公園へ行く道」
...若しもフアウストの一編を出版せられざりしならば恐らくは小生にして之を試みしならんと愚考仕り居る次第に御座候...
牧野信一 「手紙」
...然し極めて快い愚考に自ら酔つたまゝ...
牧野信一 「晩春の健康」
...此詞は斯うは言はず必ず斯ういふしきたりの者ぞなど言はるゝ人有之候へどもそれは根本に於て已に愚考と異り居候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...さりながら愚考はいたく異なり...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...なおこのたび新聞の余白を借り伝えたるを機とし思うさま愚考も述べたく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...愚考は古人のいうた通りに言わんとするにてもなく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...愚考いたしますに...
吉川英治 「三国志」
...今は絶好な機会かと思われます」「それには?」「いささか愚考もありますが...
吉川英治 「新書太閤記」
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