...「愚考に耽るな」と上司に注意された...
...彼は愚考を抱えて一日中ぼんやりしていた...
...愚考が原因で、問題を解決することができなかった...
...愚考によって、向上心がなくなっていく...
...愚考に陥りがちな人は、他人からバカにされやすい...
...愚考にては前にも申上候通り募集句を二分して違う部分を見ても宜しと存候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...何よりと愚考いたします...
太宰治 「虚構の春」
...この辺の心事は貴下平素の審美論にも一致致すべき次第一層御同情に値する事かと愚考罷在(まかりあり)候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...かようなわけと愚考いたします」「いかさま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...愚考する事並に黒髯風に靡く事こんな工合に盛んに好評を博している当の古市加十は...
久生十蘭 「魔都」
...然し極めて快い愚考に自ら酔つたまゝ...
牧野信一 「砂浜」
...ポウが『ユリイカ』で試みたのも正にこのことに他ならないと愚考されるのであります...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...しかし私の愚考するところではツチハリに三つの候補者がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...猶此度新聞の餘白を借り傳へたるを機とし思ふ樣愚考も述べたく...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...愚考は古人のいふた通りに言はんとするにても無く...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...愚考は古人のいふた通りに言はんとするにてもなく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...なおこのたび新聞の余白を借り伝えたるを機とし思うさま愚考も述べたく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...彭城東閣の裔かと愚考仕候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また金五十枚御送付あれば平将門公(へいしょうもんこう)の御直裔(ごじきえい)なることが判明するかとも愚考される...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...愚考いたしますに...
吉川英治 「三国志」
...今は絶好な機会かと思われます」「それには?」「いささか愚考もありますが...
吉川英治 「新書太閤記」
...……まず隣交遠計の四字だけを、お答えの書中にいたして、上使をお帰しあって後、折を見て、直々(じきじき)に、岐阜城へ御献策あるがよろしかろうと存ぜられます」「その隣交はまず何処の国とむすぶがよいか、二人の意中を、試みに紙片に書いて、見合わせようではないか」藤吉郎のことばに、「では、愚考を」と、半兵衛が先に誌(しる)して出すと、藤吉郎も懐紙へ一筆つけて取り換えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀は、日頃、世話になっている園阿(えんあ)へ、「ちと、愚考があるので、朝倉家へ献策してみたいと思いますが、誰方(どなた)がよろしかろう」と、訊ねた...
吉川英治 「新書太閤記」
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