...愚直な答え方で、本当に正しいのか疑問に思うこともある...
...彼は愚直な性格ゆえ、手順通りに進めるのが得意だ...
...あまりにも愚直すぎて、自分が周りから浮いてしまっている...
...愚直にも、自分でも驚くほどに努力した結果、目標を達成した...
...彼は自分の中にある愚直さを捨てることができず、悩み続けている...
...さすが愚直の弟子たちも...
太宰治 「駈込み訴え」
...そして愚直は愚直でも少なくとも...
橘外男 「逗子物語」
...城市(みやこ)の世家の来訪を家の面目として歓待している愚直な農民には...
田中貢太郎 「竇氏」
...愚直なる村民ハ今や正に其住家を売られ其土地を売られ其身を売られつゝあり...
田中正造 「非常歎願書」
...あゝ彼は愚直すぎた!朝酒少々あり...
種田山頭火 「松山日記」
...幼稚な野蛮な詩など――勲功と愚直と淫逸(いんいつ)と犠牲とにみちた勇ましい世界であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「あの男は昔から愚直な奴だった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...身長(みのたけ)九尺六寸といわれる長人孔子の半分位しかない短矮(たんわい)な愚直者(ぐちょくしゃ)子羔(しこう)...
中島敦 「弟子」
...愚直な私など相手にして呉れるべくもなかつた...
中原中也 「我が生活」
...一面において愚直に近い彼の性格は...
夏目漱石 「道草」
...まだ四十臺だといふことで――」お酉(とり)はあの愚直らしい庭男に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七年の年月を傍においた弟子の愚直な心を知らないのかと...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...誠実愚直に立ち働くので...
久生十蘭 「魔都」
...愚直なラリは目下(もっか)の最良策が黙っていることなど思いもつかなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...おれはあまり愚直(ぐちょく)すぎた...
吉川英治 「三国志」
...しかし人は愚直とそれをいうのでしょう...
吉川英治 「私本太平記」
...いったい物事を秘(かく)すということを知らない愚直者かしらと...
吉川英治 「新書太閤記」
...――だから、こんな時、狼狽の色もつつまず、あわてふためいたり、極端に、こんどは、感情をあらわして、罵ったりするのを見ると、部下の眼にさえ、彼の魯鈍と、愚直さえ、はっきり見えた...
吉川英治 「平の将門」
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