...愚直な答え方で、本当に正しいのか疑問に思うこともある...
...彼は愚直な性格ゆえ、手順通りに進めるのが得意だ...
...あまりにも愚直すぎて、自分が周りから浮いてしまっている...
...愚直にも、自分でも驚くほどに努力した結果、目標を達成した...
...彼は自分の中にある愚直さを捨てることができず、悩み続けている...
...軍隊の仕来(しきた)りに忠実であろうとするその愚直さが...
梅崎春生 「桜島」
...今朝はただ愚直とばかり見えた彼等の沈黙が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...という愚直の片意地が出て来て...
太宰治 「惜別」
...周さんの医学救国の信念がぐらついて、そうして、日本の維新も、さらによく調べてみたら、それは一群の思想家の著述によって口火を切られたものだという事がわかって、しかし、周さんにはいまのところ、むつかしい思想の著述はおぼつかないので、まず民衆に対する初歩教育のつもりで文芸に着目し、ただいま世界各国の文芸を研究しています、なんて、そんな、先生にとっては全く寝耳に水のような実状を打明けたら、先生は、どんなに驚愕(きょうがく)し、また淋(さび)しいお気持になられるかと思えば、愚直の私も、さすがに言葉を濁(にご)さざるを得なかったのである...
太宰治 「惜別」
...愚直に夢見て生きているということは...
太宰治 「火の鳥」
...愚直でやり通せよ...
種田山頭火 「其中日記」
...前後外務大臣候補者として失敗したるを遺憾とし愚直なる板垣伯を煽動して権力均衡の提議を為さしめたるを認めて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...愚直らしい夜番の男が口を出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...身長(みのたけ)九尺六寸といわれる長人孔子の半分位しかない短矮(たんわい)な愚直者(ぐちょくしゃ)子羔(しこう)...
中島敦 「弟子」
...益々疑ひを重ねたわけで」久六は愚直らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口の角に泡をためて無闇と饒舌りまくっている愚直なようすを見ると...
久生十蘭 「魔都」
...いわんや愚直な加十のことだから...
久生十蘭 「魔都」
...愚直な山木元吉氏がそれを本物だと思い込んで大袈裟に逃げ隠れすればするほど...
久生十蘭 「魔都」
...僕のような愚直なものにはとてもアノ真似は出来ない」「誰にも出来ない」「奴の事だからさぞ得意でいるだろうネ」「得意も宜いけれども...
二葉亭四迷 「浮雲」
...色のくろい愚直そうな顔で...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...名前の通り愚直一点張りで...
夢野久作 「近世快人伝」
...しかし人は愚直とそれをいうのでしょう...
吉川英治 「私本太平記」
...その愚直さがおかしくなった...
吉川英治 「源頼朝」
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