...「愚痴(ぐち)には違いない……愚痴には違いないがお前にでも聞いてもらわにゃお父さんは愚痴をこぼすせきもないような身柄になったよ...
有島武郎 「星座」
...泣き言や愚痴をこぼすのをやめ...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...別に愚痴をこぼすことはない筈ですが...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...人間愚痴をこぼす様ではおしまいである...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...帰りには必ず『どうも狭い横町に住む奴の気が知れんな』とか『訪問者泣せだよ』とか云い訳らしく愚痴をこぼす...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...愚痴をこぼすのに過ぎないのであるが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...……そうした手合いは、愚痴をこぼす、人間嫌いを標榜(ひょうぼう)する、病的なほど人の悪口(あっこう)をいう、人に近づくにも横合いから寄っていって、じろりと横目で睨(にら)んで「ああ、こいつは気ちがいだよ」とか、「こいつは法螺(ほら)吹きだよ」とか決めてしまう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ちくちく愚痴をこぼすので...
徳田秋声 「仮装人物」
...などと愚痴をこぼす者は逆賊であるかも知れぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...あれほどの幸福のあとで愚痴をこぼすのをみずから責めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...胸が悪るくって御飯も何もたべられやしない」と愚痴をこぼす...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...痔の悪いひとが痔(ヘモロイデン)だ痔だと愚痴をこぼすように...
久生十蘭 「だいこん」
...愚痴をこぼすことはしなかった...
火野葦平 「花と龍」
...別に工夫もなくしていたずらに愚痴をこぼすとはあまりたのもしからぬ話なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...なんかんと愚痴をこぼすのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...だからつい熱の入った芸がやれないのだと愚痴をこぼす奴がある...
正岡容 「寄席」
...彼らしくもない愚痴をこぼすのを...
吉川英治 「三国志」
...愚痴をこぼすのは相手から力と愛を求めることです...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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