...もう一度同じ過ちを繰り返すなんて、あんたは本当に愚物ね...
...彼はその難問に挑戦したが、結局愚物だとバカにされた...
...愚物な行動をとった結果、とても大きな損害を被った...
...愚物のような間違いを繰り返さないように、今後はもっと注意深く行動したい...
...長年の経験を持つ人でも、時には愚物のようなミスをすることがある...
...三男の蟹は愚物(ぐぶつ)だったから...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...那愚物(ばか)にや構はずにお置きよ...
石川啄木 「鳥影」
...楠公をあげむとして、尊氏を惡魔の如くに罵り、宗吾をあげむとして、正信を暴君の如くに罵るは、尋常の史家の常癖なれども、正信は暴君に非ず、愚物にも非ず...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...如何なる點でも私に及ばない愚物にすぎない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...頭のわるい愚物の話題は...
太宰治 「乞食学生」
...その愚物の中に当然勘定せらるべき妻君へ向けて委細を報知してその意向を確めた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...越路の浄瑠理が聴きたいと云ふ愚物と同じ事だと云つて門野(かどの)に話した...
夏目漱石 「それから」
...つくづく自分は愚物であると考えた...
夏目漱石 「それから」
...越路(こしじ)の浄瑠璃(じょうるり)が聴きたいと云う愚物と同じ事だと云って門野に話した...
夏目漱石 「それから」
...どうでもよくないように決断しろと逼(せま)らるる事は賢者(けんじゃ)が愚物(ぐぶつ)に対して払う租税である...
夏目漱石 「野分」
...さも下らない愚物(ぐぶつ)のように細君の前で罵(ののし)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...かえって迂濶(うかつ)に山の中へ迷い込んだ愚物(ぐぶつ)であった...
夏目漱石 「門」
...ちっと馬鹿竹(ばかたけ)の真似でもなさい」「何の真似をしろ?」「ちと正直に淡泊(たんぱく)になさいと云うんです」「お前は愚物の癖にやに強情だよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...愚物(ばか)なんだらう!』と云(い)ひながら...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...猫笑って(なんじ)ほどの愚物はあるまい...
南方熊楠 「十二支考」
...イクラまで愚物を釣り寄せ得るか...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...恩賞に眼がくれた欲張りか情誼(じょうぎ)にほだされた愚物か...
夢野久作 「鼻の表現」
...「愚哉(ぐや)! 愚哉! ……おれはどこまでも愚物だろう...
吉川英治 「三国志」
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