...これは最(も)う愚図愚図(ぐずぐず)していられないと思(おも)った...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...愚図愚図して傷でもしたら大変と...
上村松園 「昔尊く」
...愚図愚図(ぐずぐず)いやア万年泣拝という手紙を何本も発表してやると力(りき)んでいた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...君江はそれを愚図愚図(ぐずぐず)云ったものだから...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...しかし愚図愚図(ぐずぐず)することは許されない...
海野十三 「地中魔」
...といって愚図愚図していると更(さら)に不利になるので...
海野十三 「流線間諜」
...いつまでも宴席に愚図愚図とどまっているような決断の乏しい男では...
太宰治 「新ハムレット」
...その夢の真意を解くことが出来ず愚図愚図まごついているうちに...
太宰治 「春の盗賊」
...「何でいつまでも愚図愚図してるんです!」澄子は息をひそめた...
豊島与志雄 「変な男」
...何を愚図愚図」と...
直木三十五 「南国太平記」
...愚図愚図していると為めにならないという言い分は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつまで愚図愚図していても仕方があるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...牢屋へ入れられている人に差入物にでも行くような気持がして――愚図愚図していれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっとでも愚図愚図していたら黒鯛にとられてしまうので...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...そんなに図太くは出来ん敬服の至りだ」「生徒や教師が少々愚図愚図言ったって何が恐ろしいものか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そのまま愚図愚図と一と月という月が経ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...愚図愚図(ぐずぐず)していて又海嘯が来てやられてはつまらないし...
水上滝太郎 「九月一日」
...(何を愚図愚図している)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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