...いつまでも宴席に愚図愚図とどまっているような決断の乏しい男では...
太宰治 「新ハムレット」
...それできょうまで僕はこの学校に愚図愚図していたと言ってもよいのです...
太宰治 「惜別」
...きょうまで愚図愚図...
太宰治 「ろまん燈籠」
...「言うことを聞くと言うたな? ようし俺が一から三まで勘定する間に俺の言うとおりにしろ! しなかったらすぐに撃つ! わかったな! ドローレス! わかったら全部着物を脱げ! ……一(ウナ)!」「ロドリゲス……どんなことでも聞きますから……そんな……そんな無理なことだけは……」「……二(ドス)……」もはや愚図愚図この上の猶予はできないと感じたのであろう! シュミーズがハラリと摺り落ちた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「愚図愚図云わんと...
直木三十五 「南国太平記」
...この上愚図愚図(ぐずぐず)して居ると...
野村胡堂 「悪人の娘」
...今頃まで愚図愚図(ぐずぐず)していたら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...愚図愚図言うなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何を愚図愚図してるのさ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...七五郎 愚図愚図するとそこへ飛び込み...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...いくら愚図愚図(ぐずぐず)云ったところでどうにもならんと云ったらならんのだから...
火野葦平 「糞尿譚」
...平馬は、わざと、平然たる態度をよそおおうとして、くわえていた銀煙管(ぎんぎせる)の吸口を、噛みつぶすばかり、ギリギリと、噛んで、雪之丞の退路を絶とうと、背後に押し並ばせた、おのが門弟どもに、あたるように、「貴さまたち、何を愚図愚図、それ、引ッ包んで、かまわぬ、斬れ!」これは、生兵法(なまびょうほう)中の生兵法の手合、その中の瘋癲者(ふうてんもの)が、師匠に煽られて、「えい!」と、だしぬけに斜めうしろから、斬りつけて来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...愚図愚図(ぐずぐず)していて又海嘯が来てやられてはつまらないし...
水上滝太郎 「九月一日」
...「トテモ追出しゃあしめえと思ったが……この塩梅(あんばい)では愚図愚図しちゃいられねえぞ」と独りでうなずきながら立去る場面(ところ)であった...
夢野久作 「二重心臓」
...何を愚図愚図してるんだよ...
吉川英治 「大岡越前」
...大事な今朝の朝討の機を逸したではないか! 何を愚図愚図していたのだ!)兄弟が見えたら頭から叱るつもりであったことばも頼朝は...
吉川英治 「源頼朝」
...体をこしらえろ」「愚図愚図していると...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...愚図愚図してると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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