...極(ごく)愚劣な奴は安芸妓に陥(はま)り込んで無けなしの金を入上げる...
内田魯庵 「青年実業家」
...愚劣なもののようである...
高見順 「如何なる星の下に」
...愚劣な山頭火を通り越して醜悪な山頭火だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...愚劣な徴候に数えていいものは...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...色々と思いもよらぬ愚劣な誤解を招くからである...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...そして公衆の如き愚劣な野心と見得とを持たない...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...愚劣な通弁者から自分の言葉が改悪される時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...音楽について愚劣なことをたくさんしゃべった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幸田露伴先生宴会の愚劣なるを痛罵(つうば)し宴席の酒を以て鴆毒(ちんどく)なりと言はれしが世の人の心はまたさまざまなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...愚劣な模倣のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はしきりにその親達の愚劣な点を述べたててやまなかった...
夏目漱石 「行人」
...愚劣な興奮に驅られたかを...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...この愚劣なる光景を他の客達が指さし嘲笑していることにも気づかぬ風で...
火野葦平 「糞尿譚」
...病院だつて愚劣なこともあれば...
北條民雄 「道化芝居」
...況やあんな愚劣な気持で車を走らせたのだ...
北條民雄 「道化芝居」
...――愚劣なふざけ方は不愉快だツ!」「帰るツて...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...両方の愚劣な個所だけを兼備へた...
牧野信一 「渚」
...愚劣なる生活改善が多かった...
柳田国男 「木綿以前の事」
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