...どうせこれもその愚作中の愚作だよ...
芥川龍之介 「片恋」
...殊(こと)に『都之花』の巻頭の呼物(よびもの)となった「花車(はなぐるま)」は愚作であると思った...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...具眼者の間には愚作と認められていた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...愚作であると公言しても坪内君は決して腹を立てまい...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...大愚作なのだろうが...
太宰治 「弱者の糧」
...のみならずあるいはむしろ愚作であればあるほどその治療的効果が大きいような気もするのである...
寺田寅彦 「映画と生理」
...即興的な愚作とりっぱな傑作とを並べ合したおかしな番組を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...江戸末期的な絢爛たる愚作が多かったことは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...愚作で皆驚いてゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いやはや呆れた、大愚作...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「ボッカチオ」は期待外れの愚作だった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いやはや呆れ反った愚作...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その時分「人間」の新進作家号に私は何とかといふ愚作を発表した...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...大愚作であることを熟知した...
正岡容 「我が圓朝研究」
...それ丈にては愚意分りかね候に付愚作をも連ねて御評願ひ度存居候へども或は先輩諸氏の怒に觸れて差止めらるゝやうな事は無きかとそれのみ心配罷在候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...愚作をも連ねて御評願ひたく存じをり候へども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...先ずそこへ行きつくまでは私の作が愚作であろうが傑作であろうが少しも変りはしない...
横光利一 「作家の生活」
...ところが「親鸞」はご承知のような愚作ですし...
吉川英治 「親鸞の水脈」
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