...こんな愚にもつかない事を...
芥川龍之介 「毛利先生」
...愚にもつかないはしたなさを...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...愚にもつかない連想の糸を手繰(たぐ)って...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...愚にもつかない空虚な考えをいかめしい数式で武装したようなのもある...
寺田寅彦 「数学と語学」
...愚にもつかない女の子の流行歌以下に扱っておいて...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...できるだけ愚にもつかないことを恥知らずの無学な筆で下品に書き流せばいい...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...長い愚にもつかない芝居である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...愚にもつかない私のひねくれた気持ちを軽蔑(けいべつ)するがいい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...長い間書きためた愚にもつかないものばかりだけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...愚にもつかない美辞麗句式の弔辞をながながと読みあげ...
久生十蘭 「だいこん」
...こんな愚にもつかない男に隙見されたかと思うと...
久生十蘭 「肌色の月」
...愚にもつかないことをいっていますが...
久生十蘭 「肌色の月」
...愚にもつかない無駄なことを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...こんな処で愚にもつかない思ひ出に耽るのは馬鹿々々しいと思つて止めた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...急にぺらぺらと愚にもつかないことを喋舌り出したのである...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...あのペラペラと薄つペラな唇を突き出して愚にもつかない自分好がりの文句を喋る格構は想像したゞけでも鳥膚になる――アヒル婆アだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...取りわけ愚にもつかない形式破壊なぞを何十年続けてゐても...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...彼らが出まかせの愚にもつかない事柄を述べ立てているところは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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