...この何枚かの愚にもつかない饒舌(ぜうぜつ)である...
芥川龍之介 「饒舌」
...愚にもつかない連想の糸を手繰(たぐ)って...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...彼女はまた愚にもつかない議論をもち出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愚にもつかない女の子の流行歌以下に扱っておいて...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...他(ほか)のものと愚にもつかない馬鹿話を始め出した...
夏目漱石 「行人」
...偉大なる暗闇なんて愚にもつかないものを書いて...
夏目漱石 「三四郎」
...愚にもつかない妄想(もうそう)の幻影だと言う...
萩原朔太郎 「猫町」
...できるだけ愚にもつかないことを恥知らずの無学な筆で下品に書き流せばいい...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...愚にもつかないことだった...
林不忘 「あの顔」
...長い愚にもつかない芝居である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...長い間書きためた愚にもつかないものばかりだけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...という愚にもつかないことを音読みでやっているだけのことなんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...愚にもつかない美辞麗句式の弔辞をながながと読みあげ...
久生十蘭 「だいこん」
...愚にもつかないことをいっていますが...
久生十蘭 「肌色の月」
...愚にもつかない無駄なことを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あのペラペラと薄つペラな唇を突き出して愚にもつかない自分好がりの文句を喋る格構は想像したゞけでも鳥膚になる――アヒル婆アだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...彼らが出まかせの愚にもつかない事柄を述べ立てているところは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愚にもつかないことを歓んだり...
吉川英治 「新書太閤記」
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