...教えたことをすぐ忘れる愚か者めが」そういい残して半之丞はドンドン駆け出していった...
海野十三 「くろがね天狗」
...「愚か者めッ」低いが...
野村胡堂 「礫心中」
...愚か者はそれを悪徳と呼ぶんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...愚か者で気どり屋だと無条件に決めつける人よりも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...愚か者の土屋などが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若しかしたら愚か者の役を知らずにやつてゐたのかも知れないといふことに思ひ附いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...愚か者だとお思いでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...国中に不満の種を蒔(ま)き、女王の名をおとしめて、典型的な浪費家、愚か者と……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...芸者になりたい! などゝいふことを口にしてゐた愚か者のことだから...
牧野信一 「小川の流れ」
...私が女を疑って見る能力の欠けた愚か者に見えることでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かくかくの語句に適する事物はなきやと主題をはずれてまでそれをさがし歩く(クインティリアヌス)愚か者もございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その点では角三は愚か者だ」と去定は怒りの声で云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...欲に眼の昏(くら)んだ愚か者の所為とみて遣わす...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...わからぬか愚か者奴がッ……おお……それから納戸の者を呼べ……納戸頭を呼べ……すぐに参(ま)いれと申せ」長廊下が一しきりバタバタしたと思うと...
夢野久作 「名君忠之」
...――愚か者なら愚か者でよいほどに...
吉川英治 「新書太閤記」
...一時の感情で、生命(いのち)をすてるなどは、愚か者のすることです」「どうせ私は、愚か者です...
吉川英治 「親鸞」
...あわれ心身も蝕(むしば)まれて滅びんとしている愚か者がこの範宴であります...
吉川英治 「親鸞」
...天下一の愚か者を見つけたので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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