...教えたことをすぐ忘れる愚か者めが」そういい残して半之丞はドンドン駆け出していった...
海野十三 「くろがね天狗」
...そしてかれらはお客に対して言い訳が食い物の代りになると考えるほどの愚か者でなかったのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...花鳥だといって軽蔑する人間は愚か者である...
高浜虚子 「俳句への道」
...」「それは又どうして?」「わたしのやうな愚か者には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...まだ悟ることが出来ないとは何といふ愚か者か...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...「わたしが愚か者だから...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...自分は何という愚か者だ...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...愚か者はそれを悪徳と呼ぶんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...愚か者の土屋などが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いづれのときも私は愚か者であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私が女を疑って見る能力の欠けた愚か者に見えることでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かくかくの語句に適する事物はなきやと主題をはずれてまでそれをさがし歩く(クインティリアヌス)愚か者もございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愚か者は実に、謎のごとき言葉にかくされたる思想をのみほめ称う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女たちの変装仮面はただ愚か者を欺くにすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...くる眼の杢助などという愚か者が...
山本周五郎 「似而非物語」
...わからぬか愚か者奴がッ……おお……それから納戸の者を呼べ……納戸頭を呼べ……すぐに参(ま)いれと申せ」長廊下が一しきりバタバタしたと思うと...
夢野久作 「名君忠之」
...あわれ心身も蝕(むしば)まれて滅びんとしている愚か者がこの範宴であります...
吉川英治 「親鸞」
...そんな愚か者ではあるまい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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