...非常に高いものと代へる野蛮人の愚かさを笑ひましたが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...朕が愚かさを知れり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そんなものはわたし自身の愚かさのために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...クリングの愚かさは彼を攻撃的ならしめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんなことをしつこくたずね廻った私というものの愚かさが...
中里介山 「大菩薩峠」
...煙をその形のままに手で執(と)らえようとするにも似た愚かさであると...
中島敦 「悟浄出世」
...俺は俺の愚かさに殉ずる外に途は無いじゃないか...
中島敦 「狼疾記」
...同時に人間の愚かさを感じないわけにはいかなかった...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...俺が今まで其処(そこ)に思い至らなかったとは何たる愚かさであろう...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...この女は愚かさを知つて甘んじて身を捨てて清らかに母を養ふ処女...
原民喜 「火の子供」
...一般大衆が愚かさによって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...なぜ母親の虚栄心と愚かさにつけ込んだのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...恰度君のうちの「柄の長い団扇のやうなもの」の名前を俺が知らないで不便を感じてゐる見たいな! ――そんな無稽な比喩を突嗟に口にしようとした愚かさが吾ながら気恥しかつたのである...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...自分達の愚かさのために...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...人妻に恋をして三角関係を作る男の愚かさを左馬頭(さまのかみ)の言ったのは真理であると思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「この曲者(くせもの)め! 我々の愚かさにつけ入り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実際多くの貴族たちがお抱えの医者の愚かさのお蔭で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自らを傷つける愚かさに落ちる...
柳宗悦 「工藝の道」
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