...俄然として彼の從前の生活の愚かさが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...針頭の立ちうる天使の数を数えんとした愚かさにも勝(まさ)った愚かさであろう...
有島武郎 「二つの道」
...非常に高いものと代へる野蛮人の愚かさを笑ひましたが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...自分の愚かさを吹聴する様なもので実は余り気が進まぬのだけれど...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...私の愚かさをあざ笑う様に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...愚かさを愛したことがなかったか...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...振舞うた我の愚かさよ...
太宰治 「乞食学生」
...山中の境の自然を慕つたその愚かさが分明(はつきり)自分の脳に顕(あら)はれて来て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...私の愚かさをお許し下さいませ...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...「目が三つないからとて悲しむことの愚かさについて」「爪(つめ)や髪の伸長をも意志によって左右しようとしなければ気が済まない者の不幸について」「酔うている者は車から墜(お)ちても傷つかないことについて」「しかし...
中島敦 「悟浄出世」
...世の常ならぬ愚かさに我をも忘れるものらしい...
中島敦 「妖氛録」
...同時に人間の愚かさを感じないわけにはいかなかった...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...この女は愚かさを知つて甘んじて身を捨てて清らかに母を養ふ処女...
原民喜 「火の子供」
...愚かさと無分別とは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私たちはその志を拒むような愚かさを犯してはならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...T「憎い敵とも知らず身も心も捧げた雪枝の愚かさをお叱り下さいませ」決心した物の如く...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...自分の愚かさを罵(ののし)り辱しめた...
山本周五郎 「新潮記」
...朱実は自分の愚かさを怒りながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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