...今まで殊勝な女だとばかり思っていた自分の愚かさはどうだ...
有島武郎 「或る女」
...急テムポでもつてやたらに踊り狂つてゐた愚かさに気がつくやうなことではいけない...
薄田泣菫 「独楽園」
...愚かさを愛したことがなかったか...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...」銀子は自身の愚かさ弱さから...
徳田秋声 「縮図」
...クリングの愚かさは彼を攻撃的ならしめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何卒私の愚かさをおゆるし下さいませ...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...「目が三つないからとて悲しむことの愚かさについて」「爪(つめ)や髪の伸長をも意志によって左右しようとしなければ気が済まない者の不幸について」「酔うている者は車から墜(お)ちても傷つかないことについて」「しかし...
中島敦 「悟浄出世」
...それも彼の愚かさからくるのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...忘れ忘られて睦みけん愚かさ...
樋口一葉 「雪の日」
...なぜ母親の虚栄心と愚かさにつけ込んだのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...天地自然の哀切なるものに応へようとする挨拶の辞(ことば)さへ見失つてしまふ普段の愚かさを愧ぢたのであつた...
牧野信一 「痩身記」
...恰度君のうちの「柄の長い団扇のやうなもの」の名前を俺が知らないで不便を感じてゐる見たいな! ――そんな無稽な比喩を突嗟に口にしようとした愚かさが吾ながら気恥しかつたのである...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...あまりに虫の良過ぎる愚かさだと思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...人妻に恋をして三角関係を作る男の愚かさを左馬頭(さまのかみ)の言ったのは真理であると思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...敵の卑怯につけ入るようにその愚かさを利用することはゆるされない」などとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もろもろの学芸さえが我々の生れつきの愚かさを利用するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの分別に訴えて見れば何という愚かさであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今日まで引きずられて来た愚かさを...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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