...無意味だと自分でさえ思われるような微笑をもらす愚かさをどうする事もできなかった...
有島武郎 「或る女」
...人を信ずる事の愚かさを知る事が出来ただろう...
池谷信三郎 「忠僕」
...執拗な妖怪のために既に命を捨てようとした其の愚かさを顧みて...
田中貢太郎 「魔王物語」
...同一民族の善良な人々の異なった思想の間に国境を設くることの愚かさをも見てとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然し何かに興味を繋ぐことの愚かさを...
豊島与志雄 「反抗」
...この女は愚かさを知つて甘んじて身を捨てて清らかに母を養ふ処女...
原民喜 「火の子供」
...(なんちゅうことか)自分の愚かさに...
火野葦平 「花と龍」
...自分の愚かさをなじった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...なぜ母親の虚栄心と愚かさにつけ込んだのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あまりに虫の良過ぎる愚かさだと思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ふと何かその身の愚かさを知る...
三好達治 「測量船」
...その国に特有な愚かさを描いているのではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのようなおずおずした言葉の上の用心をすることの愚かさを覚らせる者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自然を犯そうとしたその愚かさによるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...さてもおれは心つきながら心せなんだ愚かさよ...
山田美妙 「武蔵野」
...自分の愚かさを罵(ののし)り辱しめた...
山本周五郎 「新潮記」
...彼は自身の痛ましい愚かさに打たれると...
横光利一 「上海」
...十九路軍の総司令蔡廷(さいていかい)の愚かさよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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