...しこうしてなぜそのような愚かなことをなすのかというに...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...太宰といふ作家がその愚かな経験と貧弱な空想を以て創造した極めて凡庸の人物たちばかりである...
太宰治 「お伽草紙」
...いうも愚か! 生きてこの国へ漂い着いている我々自身の運命を...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼は割り当てられたその役を踏み外(そ)らして途方に暮れていると愚かにも考えるが...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...愚かにもそのまま黙って自分の室にしりぞいてしまったのだった...
浜尾四郎 「正義」
...それを貴方は無益で愚かな方法で罰すると言うのか?……私はここにいる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...国籍の方はあげて数えるのも愚かである...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...なんという! なんという乱暴な表現を使おうとしているのだろう! なんと愚かな! まるで自分が書いた文字ではなく...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...たぶん愚かだろうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あんたは今まで出会った中でとんでもない愚かな男ね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...彼女に対して愚かな反撥を強ひてゐた憐れむべき自分で...
牧野信一 「小川の流れ」
...はなはだ愚かな男でよくわたしの考えがつかめなかったと見え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愚かな人たちが愚かでない言葉を吐くのを聞く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人の賢き智慧をもなお愚かならしめるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...二五八九・四・二八の清水三十六は愚かな貪欲家である...
山本周五郎 「青べか日記」
...かなしく愚かしいが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...毎日毎日修養に来ておりました私の愚かさ……その私のグラグラの籐椅子の下から間もなく...
夢野久作 「少女地獄」
...これから陳(の)べたいと思うわたくしの愚かしい過去のことどもを...
吉川英治 「親鸞」
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