...私が愚かにも思い描いていたより...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...また蜘蛛(くも)や甲虫や蝶などといかなる「社会」を作っているのか愚かな人間には想像がつかないのである...
寺田寅彦 「小浅間」
......
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...年老いて愚かにさえなったようだ...
豊島与志雄 「山上湖」
...」愚かな彼は会得しなかった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...賢い人も愚かな人もあります...
羽仁もと子 「女中訓」
...と思うから愚かなんである...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...この女は愚かさを知つて甘んじて身を捨てて清らかに母を養ふ処女...
原民喜 「火の子供」
...若き日に帰らんことを願はざりただ若さをば之に加へよ若いといふことは一面愚かなことでもある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...愚かな質問であるぞ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...己れの愚かに卑しい行動である...
牧野信一 「鏡地獄」
...現在と過去とを思ひ比べてゐることは愚かなことだ...
牧野信一 「渚」
...そこでもし倍加期間を二十五年とせず十五年とし、かかる短期間に生産物を倍加するに必要な労働を考えてみるならば、たとえそれが可能であるとしてみたところで、吾々は確実に、仮にゴドウィン氏の云う如き社会制度が成立したとしても、それは、幾万世紀は愚か、三十年も経たないうちに、単純な人口原理によって全滅してしまうであろうと、あえて公言し得るであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...凡(すべ)ての惨事は人間の愚かさと不注意と無自覚とに帰せしめてゐるかのやうに起重機は傲然(がうぜん)と突つ立つてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...愚かな上に盲目的な親の愛までも暴露してお目にかけることも恥ずかしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ吾々の愚かさの故に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...決して愚か者でない玄蕃が...
吉川英治 「剣難女難」
...愚かな身に住む半風子(しらみ)までが不愍(ふびん)になる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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