...それが一段高いところで見ている神様の目にはずいぶん愚かな事に見えはしまいか...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...愚かなるかな、門の前、見ずや佇立む二勇士を、ラピタイ族の槍使ふ英豪の子ら、その一は*ペーリトースの生める息、*ポリポエテース、他の者は*レオンチュウスの名を呼びて殺戮好むアレースに 130比すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それにしてもそれは彼自身の愚かな気持の滓(かす)であって...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼女は愚かな微笑を見せて彼の腕を取った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「それは又どうして?」「わたしのやうな愚か者には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...心の独立と体の独立とは密着今ここにかくのごとき愚かな子供談(こどもばなし)をし...
新渡戸稲造 「自警録」
...途方もなく愚かしいことに感ずるだけだった...
林不忘 「あの顔」
...全くこの愚かなる劇のために...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...愚かにもきみにも好かれていると思った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...俺達にたたらん」「放り出すとは愚かだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...何といふ愚かな計画をたてゝ...
牧野信一 「F村での春」
...愚かな観察を享楽するのだつた...
牧野信一 「スプリングコート」
...せんさくするなんて愚かなことだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の愚かさを罵(ののし)り辱しめた...
山本周五郎 「新潮記」
...愚かに慕うこの心...
夢野久作 「白髪小僧」
...……今頃白い蝶(ちょう)が居るか知らんと不思議に思いながら……けれどもそこいらには蝶々らしいものは愚か...
夢野久作 「木魂」
...女親とは、愚かなもので、ない食べ物も、あるように見せて、良人(おっと)へ喰わせ、這う子に与え、自分は喰べぬうえに、乳呑児に乳をせびられる...
吉川英治 「源頼朝」
...天下一の愚か者を見つけたので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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