...其門は彫刻の美を極めて愕くと云ふも愚かであつた(which was a perfect marvel of carving)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...貧弱な自分一人のカで創作することの愚かしさに...
徳田秋声 「仮装人物」
...而もこの協定が全く思想問題上の協定に過ぎなくて、軍事上の意義を有つものではないというのだから、当然国民の世論に謀って然るべきであったのに、相談は愚か、すでに外国人にいや程判っているにも拘らず、日本人自身には風聞としてさえ伝えられなかったのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ひとりで考え悩む愚かしさに...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...罪はヴォルテールバレーゾーではどいつも愚か...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...柱にしるしを留(とど)めてきたぞ!」「愚かな山猿(やまざる)よ!」と如来は笑った...
中島敦 「悟浄歎異」
...白人は愚か、土人さえ稀なマルケサスの裏海岸に自分で小舎を作り、唯一人(海と空と椰子樹(やしじゅ)の間に全く唯一人)一冊のバアンズと一冊のシェイクスピアを友として住んでいる(そして少しの悔もなく其の地に骨を埋めようとしている)亜米利加(アメリカ)人もいた...
中島敦 「光と風と夢」
...何という非現実的な・取るに足らぬ・贅沢な愚かさに耽(ふけ)っているのだ...
中島敦 「狼疾記」
...俺は俺の愚かさに殉ずる外に途は無いじゃないか...
中島敦 「狼疾記」
...」「それは又どうして?」「わたしのやうな愚か者には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...……愚かな話ですが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そんな愚かな弁解はよせと被告を叱りつけた...
平出修 「公判」
...いづれのときも私は愚か者であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その日その日の愚かしい営みの回想が綾となつて濛つとしてゐるばかりであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...薄暗いうら枯れた籠居の愚かな夢を払はうと努めてゐるのだが...
牧野信一 「武者窓日記」
...これを軽蔑する者は自分の愚かさを実証してあまりがある」(二の十二)などと言っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愚かしく愛すべき老馬の姿が印象づけられるに相違ない...
山本周五郎 「青べか物語」
...空しく青春の時を過すのは愚かではないか」「む...
吉川英治 「三国志」
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