...葉子の心持ちを少しも理解していない社会ほど愚かしげな醜いものはなかった...
有島武郎 「或る女」
...当代の愚かしき歌物語が...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...愚かものらしいその男は...
江戸川乱歩 「影男」
...それは最後まで到達してみれば――その前にではないにしても――わかるとおり愚か者の生涯である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...まことに愚かしく不潔に見えるので...
太宰治 「惜別」
...自分の愚かさを思い知ったことによって...
外村繁 「澪標」
...それは彼の愚かな顔つきには不似合いだった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...自分が幸福でないから他人の幸福を否定しようとする凡庸(ぼんよう)人や病人の愚かな悲観主義に接することである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしは愚かにも...
長谷川時雨 「桃」
...俺が今まで其処(そこ)に思い至らなかったとは何たる愚かさであろう...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...わたしたちにふりかかったあの愚かしい不正を笑うのでなければ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もし私が、どんなものも「確実に」存在すると推論し確信する人々のような愚者であるに違いないのならば、私の愚かさは、少なくとも、必ず自然で快適となる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...アトラクション「白鳥」なるもの愚かし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...俺達にたたらん」「放り出すとは愚かだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...硬さうな黒い皮膚がどうしても愚かものらしく彼れを見させた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...最新流行は愚かなこと...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...混濁の汚海(おかい)にあえぐ愚かな今の僧人よ! 衆生よ!綽空は...
吉川英治 「親鸞」
...愚かなる子の面影をえがいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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