...常藏の事には餘程心を痛めてゐるらしかつたが餘り愚癡は並べなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それで他の文芸の長所とする所をも真似(まね)て見ようとするのは愚(おろか)なことではあるまいか...
高浜虚子 「俳句への道」
...そう物惜しみをなさるなよ」「物惜しみとは心外な! 愚老は何とかして日頃の御恩報じがしたい...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...三月八日愚郎居...
種田山頭火 「旅日記」
...しかしその愚かしい失敗で諦(あきら)めることはできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は自分の愚かさを...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...「爪責めは愚か、八つ裂き、牛裂きに逢おうとも、一旦口外すまいと誓ったことを、破るような――あははは、ここらの方々には、爪責めで、ぺらぺら喋る人もござるのじゃろ...
直木三十五 「南国太平記」
...あんまり酷(ひど)い」お玉はオロオロ声で愚痴(ぐち)を言いましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼畜の如き愚民等を見まいとて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その他の精神器械は残らず相応に働く事ができるようにしてやるのが何よりの功徳(くどく)だと愚考する...
夏目漱石 「坑夫」
...「愚痴じゃありません...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...誠意(まこと)は愚に似しものなりけり...
一葉 「暗夜」
...猫笑って(なんじ)ほどの愚物はあるまい...
南方熊楠 「十二支考」
...ソノ愚轍(グテツ)ヲアエテ趁(オ)ワントスルトハ...
吉川英治 「三国志」
...人間的な愚も見せ...
吉川英治 「三国志」
...蟄居(ちっきょ)をまもっている愚(ぐ)はしまいし...
吉川英治 「私本太平記」
...よろしかろうと愚考されますが」矢頭主膳という老臣もつづいて述べた...
吉川英治 「新書太閤記」
...愚(おろか)も甚(はなはだ)しい...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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