...ゾパルはヨブは罪人となし、愚者となし、また悪しき者となすのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...愚妻は、ここに、秩序も無く何やらかやら一ぱい植えたが、一見するに、すべて失敗の様子である...
太宰治 「失敗園」
...愚劣だ...
太宰治 「正義と微笑」
...愚民を惑はすための行為らしい行為は何処にも発見することが出来なかつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...必要な用事があっても愚図ついていて...
豊島与志雄 「子を奪う」
...愚鈍なドイツ人の様子をしか示していなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まるで此方から無理に頼んで出版して貰つたやうな話だと思つたがお金の事で愚図々々云ふのはいやだから私の方では何にも云ひませんでした...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...さればや僕少壮の頃吉原(よしわら)洲崎(すさき)に遊びても廓内(かくない)第一と噂に高き女を相方(あいかた)にして床の番する愚を学ばず...
永井荷風 「桑中喜語」
...無用にして愚劣なる生活を貪(むさぼ)りたいために...
中里介山 「大菩薩峠」
...白人は愚か、土人さえ稀なマルケサスの裏海岸に自分で小舎を作り、唯一人(海と空と椰子樹(やしじゅ)の間に全く唯一人)一冊のバアンズと一冊のシェイクスピアを友として住んでいる(そして少しの悔もなく其の地に骨を埋めようとしている)亜米利加(アメリカ)人もいた...
中島敦 「光と風と夢」
...彼はしきりにその親達の愚劣な点を述べたててやまなかった...
夏目漱石 「行人」
...防ぎ得ようと思ったのが愚かである...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...われわれの存在を無視し愚弄(ぐろう)する...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...主として注意をそれほど重要でない部分にだけ注ぎ続けるのは愚かな所行であろうと思う...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...単純なる自分は愚書の世に溢れて居る原因を...
柳田国男 「予が出版事業」
...――愚連隊じゃろう貴様は……来るなら来い! 刑事を呼ンでおくから!」「おじ様...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...……愚かだ、愚かだ...
吉川英治 「三国志」
...それほど愚鈍とも見えない内匠頭と思うと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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