...一日は愚(おろ)か一刻さえ惜しまれるのであったが...
海野十三 「くろがね天狗」
...十一月廿一日私の近来の生活はただ愚劣の一語に尽く...
種田山頭火 「其中日記」
...愚人であり悪念の人であろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...愚僧山内の学寮へ寄宿の後も...
永井荷風 「榎物語」
...意味も目的も無い・まじりけの無い悪意だけがハッキリその愚かしい顔に現れている...
中島敦 「環礁」
...「そんだから愚圖々々しねえで何時でもおれが云ふことア聽くもんだよ」「おめえぢや仕やうがねえへゝゝゝ」此が笑つて收ると四つ又は兼次を連れて來た...
長塚節 「芋掘り」
...昔自ら悟ったと思うて居たなどは甚だ愚の極であったということがわかった...
正岡子規 「病牀苦語」
...その柔弱な愚劣な半悪党の姿に具体化されている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...どんな屁を放(ひ)ったか説いていない(『賢愚因縁経』十二)...
南方熊楠 「十二支考」
...一人の愚連隊、一人の狂人として暴行しているだけだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...之(これ)に引比べて初花楼の主人甚十郎兵衛こそ日本一の愚者にて候へ...
夢野久作 「白くれない」
...真に私のような者の愚論でもおとがめなく...
吉川英治 「三国志」
...予も愚痴をいう年齢(とし)になったかと思うと...
吉川英治 「三国志」
...実に愚の骨頂というものである...
吉川英治 「三国志」
...彼には次第に利用価値の大きな愚直そのものにおもわれてきたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...つまらねえ愚痴をこぼし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...愚とは思(おぼ)されぬか...
吉川英治 「親鸞」
...一年のうちの小我な狭い考えの中に湧く愚痴の虫は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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