...女はオオと驚くに予も心付きてヤヤと愕きたり...
饗庭篁村 「良夜」
...私ばかりでなく木曜會同人一同の愕きであつた...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...もっと大きな愕きが彼を待っていたのである...
海野十三 「空中漂流一週間」
...今いった条件にあてはまるわけだ」「すると……」土居は愕きの目をみはって...
海野十三 「地獄の使者」
...どうしてそんなに素敵だというんですか」と警官は愕きの目を瞠(みは)った...
海野十三 「人造人間事件」
...動坂氏は云ったのだネ」と僕は愕きを隠し「そしてそれは何日話されたのかネ」「あれは……兄は二十九日の夜帰って来なかったんですから...
海野十三 「深夜の市長」
...愕き且(か)つ怪(あやし)んだ...
海野十三 「すり替え怪画」
...それは非常な愕きのこえであった...
海野十三 「千年後の世界」
...愕き顔はしているが...
海野十三 「地球盗難」
...ひっきりなしに小地震が起っているんです」「まあ愕きましたわね...
海野十三 「地球を狙う者」
...今に思いがけなくこの哀(あわ)れな蟻のような愕きにあうことでしょう...
海野十三 「○○獣」
...こんなに愕きの連発をやったことがなかった...
海野十三 「什器破壊業事件」
...「神秘的」と云う言葉はなかなかの愕きであって...
林芙美子 「私の先生」
...これには人々も愕きを倍にした...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...友よ 友よ 四年も君に會はずにゐる……さうしてやつと 君がこの世を去つたのだとこの頃私は納得したもはや私は 悲しみもなく 愕きもなく(それが少しもの足りない)君の手紙を讀みかへす ――昔のレコードをかけてみる...
三好達治 「檸檬忌」
...おしもと気付いた夫人の愕きは大きかった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...愕きに身を反(そ)らしたのを...
吉川英治 「剣難女難」
...安土の内外を愕(おどろ)かせたときの――彼の愕きから来た一瞬の感情ではそう否定した...
吉川英治 「新書太閤記」
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