...それとも彼の悪口や打擲(ちょうちゃく)に意趣返しをするためか...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...利太郎の横恋慕(よこれんぼ)にどの程度の熱意があったか知るべくもないが若年の頃は誰しも年下の女より年増(としま)女の美に憧(あこが)れる恐らく極道の果てのああでもないこうでもないが昂(こう)じたあげく盲目の美女に蠱惑(こわく)を感じたのであろう最初は一時の物好きで手を出したとしても肘鉄砲(ひじでっぽう)を食わされた上に男の眉間まで割られれば随分性悪(しょうわる)な意趣晴らしをしないものでもない...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...この手の亭主が自分の意趣を果たすにあたって...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...汝等(なんぢら)が心(こゝろ)に錆(さ)びつきし意趣(いしゅ)の中裁(ちゅうさい)に力(ちから)を費(つひや)す...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...時には意趣(いしゅ)がえしに...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また何の意趣があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...意趣か、悪戯(いたずら)か知らぬが、入費はいかほど嵩(かさ)もうと苦しゅうない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「どうせ同じ野郎の仕業だらう」「何んの意趣で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んの意趣だ」と抜き合せるのが精一杯...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...意趣があらば私をお撃ち...
樋口一葉 「たけくらべ」
...意趣を晴らすため...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...古い恋の意趣遺恨を根に...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...雪さんに意趣(いしゅ)がえしをするなら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...意趣がえしの法もつくめえが――もっとも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...意趣を抱き合うなどは愚かであったよ」翻然(ほんぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
...他愛もない間違いの意趣返しだとか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こういう気まずい顔つきも、至って、扱い馴れて居るらしく、『――唯今(ただいま)、御表におきまして、赤穂の城主浅野内匠頭事、意趣あって、高家の吉良上野介に対して刃傷に及びました...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『何の意趣(いしゅ)があって...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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