...しばらくは意趣(いしゅ)に見返すふうだったが...
有島武郎 「或る女」
...その時の意趣がへしに市をこつぴどく叩き毀してやらうと肚をきめてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...深い意趣が含まれてゐるやうに見えて来るものですから...
太宰治 「右大臣実朝」
...そしてその意趣返しの思いつきがいかにも女らしいことから察すると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...双方の意趣をふかめるもとになったと申します...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「あんたがさっき『いとしげに接吻しぬ』の後ですぐ帰らないで、こうした無作法な仲間といっしょに踏みとどまるようになられたのはどういうわけでしょうな? それはほかでもない、あんたは自分が卑しめられ、侮辱されたような気がするものだから、その意趣返しに、一つ利口なところを見せつけてやろうと思って踏みとどまったのでがしょう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...意趣晴しをするためにたまらない厭(いや)なふうを見せつけながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これから意趣返しをしてやることができそうな気がして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほかの者は格別意趣があるではなし...
中勘助 「銀の匙」
...意趣も恨みもない人を斬ろうとして行くのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この馬子を斬らねばならぬ必要も意趣も...
中里介山 「大菩薩峠」
...意趣か、遺恨か、物とりか、それさえはっきりわからぬが、ここにはかなく一命を落した当の主のほかに、生きておるか、死んでおるか、消息のわからなくなった者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...おまへの恥知らずに意趣返しせずになんぞゐられるものか!」彼女は囲炉裡の所から扉の陰に行つて...
中原中也 「山間秘話」
...本人の病気に付け込んで僕が意趣晴らしに...
夏目漱石 「それから」
...意趣か、悪戯(いたずら)か知らぬが、入費はいかほど嵩(かさ)もうと苦しゅうない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この果合いは如何(いか)なる意趣でござるか?」四人の内年配の一人が...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...意趣遺恨は人間を変化化道(へんげけどう)にするものです...
吉川英治 「新・水滸伝」
...意趣を上役にふくむなどの例は決して少なくない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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