...それからポーラを取られた意趣返しの機会をねらう悪漢フレッド...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...「君は……僕に意趣晴しをするために来たのか...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...悪い手段をめぐらしてひそかに意趣晴しをした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小さな弟子(でし)に向かって意趣晴らしをするのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの坊さんに意趣も遺恨もあるわけじゃあねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...喧嘩か、意趣か、辻斬か知らないが、二人で一人を斬って、その最期も見届けずに逃げてしまうのは腰抜けである...
中里介山 「大菩薩峠」
...おまへの恥知らずに意趣返しせずになんぞゐられるものか!」彼女は囲炉裡の所から扉の陰に行つて...
中原中也 「山間秘話」
...どこへ隠した」「…………」「番頭の喜助はどんな意趣で殺した」「…………」「どうして殺した」「匕首(あいくち)で殺しました」「その匕首はどこへやった」「…………」「おいおい嘘を吐くなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――大事の前の小事――いま、この男を殺して、それが、きっかけで、自分が法の網を怖れねばならぬことになったら? あの不思議な女盗賊は、秘密を知って、それを逆手につかって人を脅かすのゆえ、殺さずには置けぬ――が、平馬は、別の意味で、つまらぬ意趣で、自分を恨んでいるだけだ――こやつ等と、いのちのやり取りをしては、間尺にあわぬ煩いをのこすかも知れぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...意趣がえしの法もつくめえが――もっとも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...頭痛が治った意趣返しをやらにゃならぬと怪(け)しからぬ考えを起し...
南方熊楠 「十二支考」
...或いは山人の真の意趣に出たものと考えてもよいが...
柳田国男 「山の人生」
...この店になにか意趣でもあるのかい」六郎兵衛は黙ってい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...後で聞けばみな熊楠のさしがねだという』『恋の意趣(いしゅ)は...
吉川英治 「篝火の女」
...さては都の意趣を...
吉川英治 「私本太平記」
...高氏へふくむ意趣の根も胸くそ悪く突っ張っていたにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...いかなる意恨で」「ひとり自分の意趣だけでなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...肉親の意趣もある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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