...その喚起する連想の周囲には簡単に名状し記載することのできない潜在意識的な情緒の陰影あるいは笹縁(ささべり)がついている...
寺田寅彦 「映画芸術」
...意識的な共同作業である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...云わば無意識的な意識――虫の知らせ――なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...意識的な拱手傍観の生活である...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...何かしら意識的な努力の跡が仄見えた...
豊島与志雄 「野ざらし」
...意識的な大衆文学を形成するのであり...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...しかし彼の態度には十分に無意識的な威嚴があり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」それから彼のもつと個性的な理論は、「藝術活動はどんな天才でも、意識的なものだ...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...彼女の無意識的な動作などによつて...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...私は無意識的な夢のなかでのやうに小聲で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...そんなのはむしろいたずらな機会が生んだ無意識的な退屈しのぎに過ぎまい...
松永延造 「職工と微笑」
...その極めて自意識的な人間が幸福については殆ど考へないのである...
三木清 「人生論ノート」
...精神はその意識的な表象においてもともとそのうちになかつたものをなんら作り出さない...
三木清 「認識論」
...むしろ私は意識的なるもの...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...單に人間相互の間の意識的なる關係のみならず...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...意識的な状態へ向ふ同一性の努力のうちに...
三木清 「歴史哲學」
...そんななかば意識的な無感覚が...
山川方夫 「その一年」
...時としてその律動は粗野で半ば意識的な笛の演奏をなんとなく思わせるものがあった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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