...あきらかに意識的な努力であった事を知るに及んで...
太宰治 「親友交歓」
...実験という手段が学問の意識的な手段にまで上昇する理由はなかったのである...
戸坂潤 「科学論」
...大衆の無意識的な文化的要求の解説者で代弁者であることを委任された限りのインテリゲンチャの立場から...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その原因の一つはブルジョア・ジャーナリズムが学校乃至大学に於てのような目的意識的な教育機能を有たずに殆ど全く社会に於ける自然発生的な所産であることにある...
戸坂潤 「辞典」
...時によっては左翼文学運動とは何の意識的な連りさえもない文学分子と...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...杉山平助の諸氏は多分最も意識的なリベラリストであるらしい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...意識的な礼拝をするのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その意識的な部分よりずっと広く拡がっている...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...かかる無意識的な哲理のうちには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の情熱や悲哀や意識的な魂などとはまったく別なもので――彼がこれまで愛し持ち堪えたものとは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長らくの無意識的な記憶によって...
中谷宇吉郎 「吉右衛門と神鳴」
...彼女の無意識的な動作などによつて...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...彼が意識的な人間であるためである...
三木清 「人生論ノート」
...むしろ私は意識的なるもの...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...この見方の最初の意識的な且つ古典的な代表者としてツキヂデスが擧げられる...
三木清 「歴史哲學」
...かつて意識的な作為の品にどれだけ美しく確かな高台があったでしょうか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...さういふ意識的な氣もちはとうに忘れてゐた頃だつた...
吉川英治 「折々の記」
...中央の「ゴー」「ストップ」と書かれた赤い建札の廻転がはじめて意識的なものを彼女に感じさすことができた...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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