...尤(もっと)も彼等の或ものも彼等自身意識せずにこの「何か」を憎んでいた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...尤も彼等の或ものも彼等自身意識せずにこの「何か」を憎んでゐた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...私の前に坐つてゐる事を絶えず意識せずにはゐられなかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...彼女はそれを意識せずにやっている...
有島武郎 「フランセスの顔」
...今までほとんど意識せずにやってきたことがすでに古人の範疇(はんちゅう)を脱して...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...意識せずに婆さんに怪我を与へたのかも知れないし...
太宰治 「お伽草紙」
...意識せずに婆さんに怪我を與へたのかも知れないし...
太宰治 「お伽草紙」
...彼はそのお道化を意識せずに行い...
太宰治 「人間失格」
...人に接し、あのおそろしい沈黙がその場にあらわれる事を警戒して、もともと口の重い自分が、ここを先途(せんど)と必死のお道化を言って来たものですが、いまこの堀木の馬鹿が、意識せずに、そのお道化役をみずからすすんでやってくれているので、自分は、返事もろくにせずに、ただ聞き流し、時折、まさか、などと言って笑っておれば、いいのでした...
太宰治 「人間失格」
...中の段階を意識せずに結論へと行き着く...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それ故人の虚偽が――無論虚偽とは意識せずに――提出する一定の意識内容は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...向うもこちらもそういう気持を意識せずにおつきあいしているのならいいが...
堀辰雄 「菜穂子」
...単なる友情を超えたおもしろさに移つてゐるのを秘かに意識せずには居られなかつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...私は自分でも意識せずに傍に停っている空車に片足を掛けていた...
松本泰 「日蔭の街」
...意識せずに先づ自ら欺いて...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...……どうしてそんなことが気になるのかは意識せずに...
山本周五郎 「柳橋物語」
...意識せずに突破していたが...
吉川英治 「三国志」
...全く意識せずにその悪習も忘れていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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