...對手に對する愛の名に於いて其前に自分の幾分を詐つてゐると意識する心元なさと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そしてグロテスクな恐怖が私に襲いかかるのを意識する...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女が自分の気持の変化を意識するより...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...各人が自分の自我をハッキリ意識することが第一義である...
辻潤 「自分だけの世界」
...自分の能力の領分と他人の能力の領分とをハッキリ意識することである...
辻潤 「自分だけの世界」
...自らを意識する(之に反して...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それは意識する自我の有つ限りの意識でなければならない...
戸坂潤 「辞典」
...自然科学者が意識するとしないと...
戸坂潤 「辞典」
...上のような形態の下にも重ねて意識することが出来る筈である...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...「男の子」と「女の子」との区別をはっきり意識するようになった...
外村繁 「澪標」
...自分の體内の器關共の存在を生々しく意識するやうになつて來た...
中島敦 「かめれおん日記」
...(自ら意識すると...
中島敦 「光と風と夢」
...私はもう明日から暮しようがありません」女隠居は命に別条のないことをはっきり意識すると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胸一杯に意識するだけでも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...この内容を意識するものが主觀となるのである...
三木清 「認識論」
...ものの良さを意識する必要もなく...
柳宗悦 「民藝四十年」
...意識するとかえって妄想(もうそう)を掻き立てるような心態になり易い...
吉川英治 「黒田如水」
...ぴちぴち意識する...
吉川英治 「新書太閤記」
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