...なかにはその協約の存在を意識しないものさえある...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...はつきりうそを意識しないまでも...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...やっぱり自分が思ったよりも彼女を愛していることを意識しないではいられなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...夢は意識しない自己の表現だ...
種田山頭火 「行乞記」
...意識しないお土産として連れてくる...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...手を差し出せば身を屈めて仕事をしている自分に触れるところにいる人の姿をも意識しない彼の様子には...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それを意識しないか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...然し彼の意識しない愛惜と不安とが対手に愁訴するように其声を顫わせた...
長塚節 「太十と其犬」
...それを意識して意識しないふうに...
長谷川時雨 「紫式部」
...多分自分では意識しないで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そうしてそいつ達がおれの意識なんぞ意識しないで...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...何を描くかをさえ意識しないまでに至ること...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...可哀そうに」まったく意識しない呟きであった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...暑いと云ふ心地の忘られたのは此処(ここ)へ着いた時からなのであらうか、市中を見下(おろ)して居た時の涼風(すゞかぜ)からか、よく意識しない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自分でも意識しないでやっているところがある...
吉川英治 「三国志」
...強(し)いて覚悟と意識しないでも肚にすわっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼らはその嘘を意識しないのである...
和辻哲郎 「転向」
...そのような徹底は恐らく矛盾を意識しない無知な妥協の安逸か...
和辻哲郎 「転向」
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