...その弱さから来る自分の醜さをも悲惨さをも意識しないが故に...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一向意識しないのです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...意識しないお土産として連れてくる...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...向背を極度に意識しないでは...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...彼はおそらく自らもはっきり意識しないほどまったく単純に行なったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今更の如くわたしの身も正に彼の古いステーシヨンと同じやうに今は全く過去のものとなつた――わが時代は既に業(すで)に遠く過ぎ去つたといふ事を意識しないわけには行かない...
永井荷風 「十年振」
...どういう意識しない表情の伝達とか...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...その犧牲をさへ意識しないほど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを意識して意識しないふうに...
長谷川時雨 「紫式部」
...親は始めから自分の継承者を世に出すなんて事は少しも意識しないうちに子供を産みます...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...恐らくデルフィーヌは突然意識しないままで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...話せるために一層細部までを結び合わそうとする互の意識しない自然な烈しい慾求が働いていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何を描くかをさえ意識しないまでに至ること...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...自分では意識しないで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...暑いと云ふ心地の忘られたのは此処(ここ)へ着いた時からなのであらうか、市中を見下(おろ)して居た時の涼風(すゞかぜ)からか、よく意識しない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...意識しないといふことは...
吉川英治 「折々の記」
...その頃の罪を意識しない悪智の例を幾つとなく考え出すと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...彼らはもう自分自身のことなどを意識しない...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??