...宇治ははっきり意識していた...
梅崎春生 「日の果て」
...わたくしはその恋愛が非常に傷けられたと存じました時、その為に、長煩いで腐って行くように死なずに、意識して、真っ直ぐに立った儘で死のうと思いました...
太宰治 「女の決闘」
...それを意識していた...
太宰治 「女人創造」
...意識して努めた痴呆がなんで嘘でないことがあろう...
太宰治 「ロマネスク」
...そういわれるまでは自分では意識してえしませなんだのんに...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...私の意識は今私が意識している草木や建築から出来て来たのではないし...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...悟空には自分の運命に対する無限の自信があるのだ(自分ではその自信を意識していないらしいが...
中島敦 「悟浄歎異」
...かようなことを明らかに意識しているのは専門学者だけであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...もっともこんな自責は単に僕のセンチメンタリズムに過ぎないといふことは意識してゐるし...
北條民雄 「道化芝居」
...彼らは自己の思想を真という価値においてでなくかえって善という性格において意識していることがしばしばである...
三木清 「危機における理論的意識」
...今日までのこと明日からのことを意識していて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...嘘と意識して作って...
森鴎外 「かのように」
...彼らが自分の予測的性能を意識して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一歩一歩意識して歩かねばならぬ不自由と困難とを嘗(な)めるでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...後世のオヤコ(親子)と意識して区別するための...
柳田国男 「故郷七十年」
...かかってから初めて潜在意識を意識して...
夢野久作 「鼻の表現」
...彼はかん子の來てゐることを意識してゐるだけでも今迄のやうに弛やかな氣持ちで湯に浸ることが出來なくなつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...特にもっと意識してみたであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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