...併しソロドフニコフは同時にこれが見習士官であつたことを意識してゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...彼はこの頃はっきり意識していた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...それを意識していはしなかったか...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...妻は自分では意識していないようだけれども...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...愛人の名によつて意識してかしないでか...
徳田秋聲 「ある夜」
...完全に意識していたからである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...意識してやったのでは...
中井正一 「美学入門」
...その動作の一つ一つを自分では意識しておらぬのである...
中島敦 「悟浄出世」
...お前はそれを意識しておったか?」悟浄(ごじょう)は謹しんで師に答えた...
中島敦 「悟浄出世」
...好く思われようと意識して...
夏目漱石 「明暗」
...そんなことを意識して書いた覚えは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...これを抜けなくちや人間としても全く意味ない愚劣極まるものになつてしまふことは意識してゐるよ...
北條民雄 「道化芝居」
...軈てそろそろ事態の急を意識して...
牧逸馬 「双面獣」
...双方ともなるべく相手を意識していると見られないようにしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...リズムからこぼれ落ちまいとだけ意識していた...
山川方夫 「その一年」
...對照に比例して變化させたりまたその效果を充分意識してするものとは全く違つて...
横光利一 「悲しみの代價」
...けれど二階堂のやしきから貝の音にしたがって歩武堂々と町なかも意識して粛々(しゅくしゅく)とながれて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...上野介の倨傲(きょごう)な日ごろの振舞も吉保という重要な地位にある人間の後楯(うしろだて)を意識して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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