...と先生意気揚々として早速凱旋将軍のやうな気でゐた...
内田魯庵 「犬物語」
...宏と実の双生児(ふたご)を引立てて意気揚々と出かけて来た...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...重慶さまのお首をさげて御意気揚々と帰つてまゐりました...
太宰治 「右大臣実朝」
...彼は愉快気に反り返って意気揚々と歩いており...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...彼は愉快げにそり返って意気揚々として歩いていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...意気揚々と早稲田の大隈邸に乗り込み...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いずれの点から考えても、神がわれわれ人間を作ったのは、こういうことをさせるためだったに違いない、すなわち、夢中にかわいがり、喋々喃々(ちょうちょうなんなん)し、美しく着飾り、鳩のようになり、牡鶏(おんどり)のようになり、朝から晩まで恋愛をつっつき回し、かわいい妻のうちに自分の姿を映してみ、得意になり、意気揚々として、反(そ)りくり返ることだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...意気揚々として宿屋の方へ引上げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡命太子は趙簡子の軍に擁せられて意気揚々と黄河を渡った...
中島敦 「盈虚」
...意気揚々と引きあげて行った...
火野葦平 「花と龍」
...あれからこれへ!」を声高らかに歌いながら意気揚々と月明の丘を降(くだ)って行った...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...僕の友は幸福な恋に酔ひながら金髪の恋人の腕をとつて意気揚々と帰朝して...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...翻つては飛び行く……などゝ歌ひながら意気揚々と進んで行つた...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...そして一袋の金貨はなかつた代りに僕は昇給の辞令を意気揚々と小脇に抱へてゐたからな! 僕が村にゐた間の働きは...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...いろんなリボンがついてるが黒いのは男のだろうと思ってそれを買ってかねて用意の海水着と共に一着し意気揚々と海岸に出た...
森於菟 「放心教授」
...意気揚々とその欲望を遂げるのです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...意気揚々と押し出すと途中でコラコラ...
山本笑月 「明治世相百話」
...意気揚々と引つ張り歩いてゐた...
吉井勇 「青春回顧」
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