...この意気地のない五位にとつて...
芥川龍之介 「芋粥」
...小さな流れ一つにも行き悩んだ意気地のない女の姿がどんなに惨めにおかしく見えたろう? だが一体どうしたことだろう? まさかにあの新聞の記事があとかたもない嘘とは思えないが...
伊藤野枝 「転機」
...『何て意気地のない男だらう』さう云ふ考へが何の前置きもなく...
伊藤野枝 「惑ひ」
...大の男が意気地のない話だけれど...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...意気地のない話ですが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...あんな意気地のない声を出して...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あらゆる思想上の偉人は結局最も意気地のない人間であったという事にでもなるだろうか...
寺田寅彦 「浅草紙」
...意気地のない今の境遇に愛想をつかすのもこの頃の事である...
寺田寅彦 「やもり物語」
...意気地のない水夫らの迷信と...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...意気地のない浅吉さんだのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...から意気地のない女であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...意気地のない、小胆ものである...
平出修 「逆徒」
...夫(そ)れを乞食のように人に泣付(なきつい)て修業をさせて貰うとは扨(さて)も/\意気地のない奴共だと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ただ意気地のない・びくびくした・よわい心をもっているばかりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ああ……意気地のない私……私はあの時にチョットでも声を立てたりすると...
夢野久作 「少女地獄」
...こんな意気地のない父が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...これはもうぼくの意気地のない足つきを見て察しられた川辺氏の懇切なおすすめだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...はてはて意気地のない」「弱いのです」「弱いのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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