...見下げ果てた意気地なしだ...
芥川龍之介 「好色」
...その実意気地なしッたらないんだもの...
泉鏡花 「海異記」
...ぞッとする程の意気地なしやけど...
岩野泡鳴 「戦話」
...意気地なしではない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そんな意気地なしのお上さんと上さんが異(ちが)うんだ」九十六お島が毎日のように呼出されて...
徳田秋声 「あらくれ」
...二十五意気地なしの私は人なかでは口がきけずなにかほしいものが目につけば袂をつかんだまま黙つて立ちどまつてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...それはたいてい意気地なしの言うことですね――しっかりした人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは怖い」「意気地なし」「逃がして下さい」「逃がさない」「罪です」「罪なんぞ知らない」かわいそうに...
中里介山 「大菩薩峠」
...巡査に打殺(ぶちころ)されるような奴はよくよく意気地なしか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...跛の意気地なしのしわん棒の兄貴と違って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――私は腰抜けで意気地なしで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ位のことで死にたいとは……その意気地なしが情ない」甥はもう何も云はなかつたが...
原民喜 「星のわななき」
...意気地なしのように腰抜のように...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それが彼の意気地なしの所以であり...
牧野信一 「裸虫抄」
...意気地なしのバクホス様は忠義な家隷(けらい)にも余り構わずに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...――そんな意気地なしなら...
吉川英治 「三国志」
...意気地なしの義経には...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「……意気地なし」彼女は唇(くち)を曲げてつぶやいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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