...同時に又あらゆる芸術は、意志的である...
芥川龍之介 「東西問答」
...私はこのルクレチウスの元子の任意志的偏向のうちに...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...現在のジャーナリズムは政治的意見の持つかの意志的迫力を失った処の一般感情にまで抽象された処の...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...知的なものと考えられる場合と意志的なものと考えられる場合とがある...
戸坂潤 「辞典」
...ひどく意志的に見える一面と...
豊島与志雄 「待つ者」
...それ以外のことに対しては全然意志的な努力を試みない...
中島敦 「斗南先生」
...自分自身であることは意志的であることである...
中原中也 「詩論」
...前者は線の細い、頭の冴えた、幾らか神經質ではあるが、靜かな、温厚な、優しみのある紳士型、後者は線の太い、鋭い恐ろしい凝視力を持つ、進撃的な、意志的な、力強い鬪士型、そこに想像される二人の氣質の相違は必然に文章の相違となつて現れてゐる...
南部修太郎 「氣質と文章」
...我々の意志的自己...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...個人的意志的自己に対立したものである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...即ち意志的なる「権力感情」は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてあらゆる意志的な抑制とから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...小さな機関車のやうに意志的なものを持つた少年を愛し...
北條民雄 「道化芝居」
...彼女は以前のやうな山田、情熱的で、意志的で、どこから見ても頼もしく輪郭の鮮明な山田を眺めて、以前のやうにうつとりとした気持が味ひたいのだ...
北條民雄 「道化芝居」
...この関係を肯定もしくは否定する意志的契機が含まれている...
三木清 「哲学入門」
...療養の方法を発見するための意志的な努力など...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...これが感覚的なものか直感的なものか意志的なものかとの論証が一時人々の間に於て華かにされたことがある...
横光利一 「新感覚論」
...それは芸術と云う一つの概念が感覚的なものか直感的なものか意志的なものであるかと云うことについて論証することと何ら変るところもない馬鹿馬鹿しい小話にすぎない...
横光利一 「新感覚論」
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