...私はこのルクレチウスの元子の任意志的偏向のうちに...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...ドイツ的なユンケル的意志的なものが一つの対立をなして...
中井正一 「美学入門」
...景気のよい時よりも当然意志的になるのであらう...
中原中也 「作家と孤独」
...自分自身であることは意志的であることである...
中原中也 「詩論」
...「親が子を可愛がると言ふのが……さあ如何言はうか……意志的意識の世界で三文の値打があるだらうかてなあ――そりやあ親が子を可愛がるやうになつてることも必要でせう...
中原中也 「その頃の生活」
...前者は線の細い、頭の冴えた、幾らか神經質ではあるが、靜かな、温厚な、優しみのある紳士型、後者は線の太い、鋭い恐ろしい凝視力を持つ、進撃的な、意志的な、力強い鬪士型、そこに想像される二人の氣質の相違は必然に文章の相違となつて現れてゐる...
南部修太郎 「氣質と文章」
...我々の意志的自己...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...意志的自己といえば...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...晩年の作品に一脈の暗さを加え、意志的なもの、または燃焼的なものを感じさせるのは、ベートーヴェンの出現に対して、予言的な役目を勤めるものと言っても差しつかえはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...即ち意志的なる「権力感情」は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてあらゆる意志的な抑制とから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...眼には意志的な光があり...
火野葦平 「花と龍」
...小さな機関車のやうに意志的なものを持つた少年を愛し...
北條民雄 「道化芝居」
...多くの場合無意志的に...
三木清 「認識論」
...つよく意志的であること...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...意志的ということと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本来意志的なその品物が...
三好達治 「銀座街頭」
...それは芸術と云う一つの概念が感覚的なものか直感的なものか意志的なものであるかと云うことについて論証することと何ら変るところもない馬鹿馬鹿しい小話にすぎない...
横光利一 「新感覚論」
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