...同時に又あらゆる芸術は、意志的である...
芥川龍之介 「東西問答」
...そんな意志的なものではなくて...
太宰治 「パンドラの匣」
...現在のジャーナリズムは政治的意見の持つかの意志的迫力を失った処の一般感情にまで抽象された処の...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...知的なものと考えられる場合と意志的なものと考えられる場合とがある...
戸坂潤 「辞典」
...如何にも意志的で自信強そうに思わるるのだったが...
豊島与志雄 「立枯れ」
...ひどく意志的に見える一面と...
豊島与志雄 「待つ者」
...凛乎として生きぬいた意志的な生涯は...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...それ以外のことに対しては全然意志的な努力を試みない...
中島敦 「斗南先生」
...景気のよい時よりも当然意志的になるのであらう...
中原中也 「作家と孤独」
...不景気のために一層意志的となり...
中原中也 「作家と孤独」
...前者は線の細い、頭の冴えた、幾らか神經質ではあるが、靜かな、温厚な、優しみのある紳士型、後者は線の太い、鋭い恐ろしい凝視力を持つ、進撃的な、意志的な、力強い鬪士型、そこに想像される二人の氣質の相違は必然に文章の相違となつて現れてゐる...
南部修太郎 「氣質と文章」
...個人的意志的自己に対立したものである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...晩年の作品に一脈の暗さを加え、意志的なもの、または燃焼的なものを感じさせるのは、ベートーヴェンの出現に対して、予言的な役目を勤めるものと言っても差しつかえはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...即ち意志的なる「権力感情」は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...眼には意志的な光があり...
火野葦平 「花と龍」
...本来の認識である判断には知的契機と共に意志的契機が含まれるとすれば...
三木清 「哲学入門」
...もし〔結婚においても〕友愛におけるような自由で意志的な親交がうちたてられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが感覚的なものか直感的なものか意志的なものかとの論証が一時人々の間に於て華かにされたことがある...
横光利一 「新感覚論」
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