...ご夫婦なのに」意外というより軽蔑の語調だったが...
高見順 「いやな感じ」
...顧ふに閣下は彼れが曾て急激なる自由主義の論者として慓悍猛戻なる言動ありしを記憶し以て其の今日に於て反つて閣下等の主張せる國家萬能主義を迎合するの態度を意外とするならむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然し意外に――私などが意外とするほどに――少い...
豊島与志雄 「文学以前」
...ソヴィエート事情二二%は意外とするところであった...
中井正一 「地方文化運動報告」
...二十三同居人とは言いながら、離れた本館の方に在(あ)って、常にお銀様のために、工事と計画の参謀と、その監督に当っている人ですから、突然こうしてここへ来ようとは思っていなかったのですから、意外というのは、ただそれだけなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らは私たちが来たのを意外としたらしく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...口の内にてこれは意外これは意外といい...
福田英子 「妾の半生涯」
...喜悦と意外と嘆賞とがあきらかにえがかれていたであろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...多くの東北人にはそれが意外とも響かなかったのは...
柳田国男 「山の人生」
...涌谷でも意外とは思っておられぬようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これは翁の家人以外の人々には意外と思われる話かも知れぬ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...彼のやや意外としたところであった...
吉川英治 「三国志」
...意外とはしていなかったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...かくべつ異(い)とも意外ともしてないらしい容子なのが...
吉川英治 「私本太平記」
...於犬(おいぬ)」これは意外といった顔つきの藤吉郎であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...意外とせざるを得なかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「このたび、羽柴どのと、事(こと)遽(にわ)かに、和談な仕(つかまつ)りました儀については、さだめて御当家にとられては、意外とも、心外とも、思し召しは、恐察(きょうさつ)のほかござりませぬが、それには、主人信雄様にも、事実、一方(ひとかた)ならぬ遠い深慮(しんりょ)やら眼前の事情もあることでござりまして……」「察しる...
吉川英治 「新書太閤記」
...権之助が意外としたのもむりはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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