...底意地悪い顔付に見える母も...
有島武郎 「お末の死」
...その箱をあけて見るにちがひないといふ意地悪い予想のもとに「あけるな」といふ禁制を宣告したのである...
太宰治 「お伽草紙」
...しかしそれも意地悪い才で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう意地悪い言葉を言いたくなる時には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれど時々二人をからかってやろうという意地悪い欲望が起こった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...意地悪い楽しみからそういう悪戯をやることがある...
豊島与志雄 「文学以前」
...それがかなり意地悪いことにお君の方の胸に響きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんなものだい……といったような意地悪い色が...
中里介山 「大菩薩峠」
...最も純粋に意地悪い奴...
中原中也 「(最も純粋に意地悪い奴)」
...少し意地悪い言い方になるが...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...少し意地悪い表現をすれば...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...私は隣りの意地悪い生徒にわざとしかめ面(つら)なぞをされながら...
堀辰雄 「幼年時代」
...なめし革のような硬い顔に意地悪いしわが寄った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...こう言ったら思い出さりょう」呉羽之介は意地悪い声音(こわね)で...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...」と云ひながら画かきはまた急に意地悪い顔つきになつて...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...意地悪いもの許りの集りのように見えて来ました...
宮本百合子 「いとこ同志」
...何事も遅いと彼は意地悪い猛(たけ)り立つもののなかに荒々しい息をついた...
室生犀星 「野に臥す者」
...意地悪いはかりごとを構えてその友達をだますのを見ては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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