...「どうも意固地(いこじ)な……いえ...
泉鏡花 「怨霊借用」
...そういう意固地な真似ばかりするんですもの...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...意固地(いこぢ)な牧師の細君(かない)などはおつ魂消(たまげ)てしまつて...
薄田泣菫 「茶話」
...意固地に顏を伏せたまま動かない...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...挺でも動かぬ暗鬱な意固地さで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼女は気をそこねた冷淡な多少意固地(いこじ)な様子を見せようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その意固地な眼の悲壮な真摯(しんし)さは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...意固地な沈黙のうちに固くなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれどもいっそう意固地(いこじ)になって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...意固地(いこぢ)に自分を守らうとはしずにゐる...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...すこし意固地なくらゐ我儘なところがあつて...
長谷川時雨 「あるとき」
...意固地(いこぢ)に寝たまゝの姿でゐた...
林芙美子 「浮雲」
...思ったほど自分が意固地で無鉄砲じゃないことも分かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...目には意固地な表情があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...」私は意固地に喋りつゞけた...
牧野信一 「秋・二日の話」
...先生根生で意固地だとかつて云ふけれど...
牧野信一 「スプリングコート」
...「どうして純ちやんは此頃さう意固地になつたのでせう...
牧野信一 「凸面鏡」
...俺が惡く意固地だから...
三島霜川 「青い顏」
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