...おぬいさんがすでに意中の人を持っているなということだった...
有島武郎 「星座」
...代って彼の意中の男を新たに検事総長に据えると同時に...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...一端口外した自家意中の計画をさえも容易に放擲(ほうてき)して少しも惜(おし)まなかったのはちょっと類の少ない負け嫌いであった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...木登りが得意中の得意だった...
海野十三 「少年探偵長」
...意中の幻影(まぼろし)を追ひながら...
高山樗牛 「瀧口入道」
...既に照子から意中の告白がなされてることが明かでした...
豊島与志雄 「道標」
...すかさず烈しい体当りをくれた――突きは歓之助の得意中の得意だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...時には我意中の美人と共に待つ事もある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...僕の小供の時分などは寒月君のように意中の人と合奏をしたり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その上自分の心中の私(わたくし)を去ることを難(かた)んずる人程却(かへ)つて他人の意中の私(わたくし)を訐(あば)くに敏(びん)なるものである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...この感じはわたくしの意中の車と合致しがたい...
森鴎外 「空車」
...わたくしの意中の車は大いなる荷車である...
森鴎外 「空車」
...意中の掬(く)めない面々は...
吉川英治 「江戸三国志」
...意中の秘策を妻に打明けた...
吉川英治 「三国志」
...こうして急ぎつつある意中の人...
吉川英治 「新書太閤記」
...「おつつがもなく」と、夫人は出迎え、良人は、「帰った」とのみ、意中のことは、言外に措(お)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...十七日を旗挙げと決めている――意中の底を打明けられた...
吉川英治 「源頼朝」
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