...代って彼の意中の男を新たに検事総長に据えると同時に...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...一端口外した自家意中の計画をさえも容易に放擲(ほうてき)して少しも惜(おし)まなかったのはちょっと類の少ない負け嫌いであった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...ロシア語なら得意中の得意だし...
海野十三 「空中漂流一週間」
...木登りが得意中の得意だった...
海野十三 「少年探偵長」
...例の彼の意中の婦人を横取りしましてね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...これと、一寸、女の家とが関係があったので、婚期を失したし、又、意中の人として、木谷蓬吟氏を思うていて、ままにならなかったし、その為、こういう齢になったのである...
直木三十五 「死までを語る」
...得意中の得意の一手...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ単に突きの一手――得意中の得意なる突きの一手のほか...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕の小供の時分などは寒月君のように意中の人と合奏をしたり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それがもうかれこれ十年来の意中の人なのだそうだ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...大二郎や閑吉の意中の想像もつかないのが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...この感じはわたくしの意中の車と合致しがたい...
森鴎外 「空車」
...眼をもって意中の会釈をした...
吉川英治 「三国志」
...こうして急ぎつつある意中の人...
吉川英治 「新書太閤記」
...「おつつがもなく」と、夫人は出迎え、良人は、「帰った」とのみ、意中のことは、言外に措(お)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...十七日を旗挙げと決めている――意中の底を打明けられた...
吉川英治 「源頼朝」
...自分がカテリーナ・リヴォーヴナやその意中の人にとって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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