...おぬいさんがすでに意中の人を持っているなということだった...
有島武郎 「星座」
...いまわれ意中の人の傍にありて見れば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ラフアエロがフオルナリイナ(作者意中の人)は心を動すに足らざるにあらず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...代って彼の意中の男を新たに検事総長に据えると同時に...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...木登りが得意中の得意だった...
海野十三 「少年探偵長」
...同時に佐々は彼の得意中の得意とする私設電話術...
海野十三 「地球盗難」
...失意中の大得意なりしなるべし...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...意中の女もあるかも知れない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時には我意中の美人と共に待つ事もある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...僕の小供の時分などは寒月君のように意中の人と合奏をしたり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その時であつた――では彼女の意中の相手は結局吾々のうちに居るんだな! と彼等が思つたのは!「クラブ員のうちから選ぶのだつたら...
牧野信一 「まぼろし」
...わたくしの意中の車は大いなる荷車である...
森鴎外 「空車」
...‥‥彼女は彼の意中の者であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...意中の秘策を妻に打明けた...
吉川英治 「三国志」
...高氏が深い意中のものを託すに足る思慮のある人柄だった...
吉川英治 「私本太平記」
...とつぜん意中の者同士がなんらの前提もなく密会の機にめぐまれたようなときめきをすら義貞はとたんに覚えた...
吉川英治 「私本太平記」
...得意中の得意である...
吉川英治 「平の将門」
...密(ひそ)かにお使いいたしてもようござるが」「して御意中の人とは」「小国なれど...
吉川英治 「茶漬三略」
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