...私は意を決して身づくろいすると...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...この際意を決して沖縄を処分せん事を幕府に諮(はか)った事がありました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...三山は終に意を決して二葉亭四迷と勒した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...意を決して扉を叩いた...
海野十三 「什器破壊業事件」
...岩瀬氏は意を決して旅に出ることにした...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...遂に意を決して、『比較神話学』と題して、之を公にすることとなしつ...
高木敏雄 「比較神話学」
...子供の將來の爲めに思ひ切つて注意してやらうかとしばらく思ひ迷つて居ましたが遂に意を決して其婦人の傍へ行き小聲で『私が○○から乘つた時貴女はもう此所に乘つて居られたせう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...……………………………大學は意を決して文科方面に進んだのであるが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...或年意を決して文壇を去って...
二葉亭四迷 「平凡」
...意を決して下へ降りようと扉にさしかかると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...此語を味へば初より著述はせぬと意を決してゐたのではないかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そこで意を決して小菅へ越されたのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...遂に絶体絶命の意を決して...
夢野久作 「少女地獄」
...こよいの夜襲には、われ自ら進んで、かならず敵の糧倉を焼払ってみせる」孔明に侮られたのを心外とするのあまり、意を決して、自身の手並のほどを見せ示そうとする気らしい...
吉川英治 「三国志」
...張魯はここに意を決して...
吉川英治 「三国志」
...陣の後ろを襲いますから」高定はついに意を決してその通り運んだ...
吉川英治 「三国志」
...ついに意を決して...
吉川英治 「三国志」
...伝八郎は彼の顔を見て、返辞を求めたが、要領を得ないので、よしっ明日(あした)に官禄を捨てるとも、せめてこの一つはと、意を決して、『よろしかろう、武士の情、拙者が承わっておく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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