...愉快なものだったかどうかは...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...しかしこれは愉快なことではない...
海野十三 「地獄の使者」
...なんとも言えぬ不愉快な陰惨な思い出に打たれるために...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...お互にこの不愉快な出来事を忘れ去る日が早く到来することを祈る者であるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...子供のように愉快な夢を見て寝た...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...善良なる一日本人として時々は愉快な笑いを誘われるところもある...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...彼は実に愉快な僚友であり...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼女には愉快なことだったに違いない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして彼はその愉快な騒ぎの中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...愉快な毒でも吸ふがいい...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...われわれの勝負を眺めているのだからな」「人の勝負を見ているのが僕には大いに愉快なのだ」と...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...節面白く口笛を吹く――夜があけた、鳥が鳴く、鍛冶屋も一緒に眼を醒す、火をおこせ、槌を打て、トンテンカン、トンテンカン、働け働け、鳥と一緒に働け、愉快な森だ、そら打て、そら打て、鳥よ、啼け、一日一杯面白い! ――そんな調子で笛を吹く...
牧野信一 「駆ける朝」
...辞めるについて少なからず不愉快な曲折があったことは遺憾であった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...眼の下や鼻の兩がわに不愉快なシワがあつて...
三好十郎 「肌の匂い」
...こちらであなたに不愉快な思いをさせることは断じてない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼の心は冷たく冴え少しの動搖も感じずに彼女を見詰めることが出來てくると彼は愉快な氣持ちになつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...愉快なことはよく知っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...愉快な心持ちであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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