...昔の旅の伴侶(はんりょ)の顔を見れば、いつでも、愉快な情景や、面白い冒険や、すばらしい冗談などの尽きぬ思い出が湧(わ)きでてくるものだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...酒精が蒸発すると後にすべてのブリティシュ・スピリットに特有な不愉快な臭いを残す...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...譯もなく不愉快なのだ...
石川啄木 「鳥影」
...世にも愉快な酔い工合である...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...不愉快な色をその顔にうかべていた...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...愉快なビールを飲んだ...
種田山頭火 「其中日記」
...私はもう久しく覚えたことのない愉快な気持ちになり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...この愉快な事実を紙に写しかえたのだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...不愉快なものだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺としても愉快ならざるを得ない...
久生十蘭 「湖畔」
...拘引妙な出来事のために不愉快な心を抱いて...
平林初之輔 「犠牲者」
...われわれの勝負を眺めているのだからな」「人の勝負を見ているのが僕には大いに愉快なのだ」と...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...未だ精神の愉快なるものを知るにいたらず...
福沢諭吉 「教育の目的」
...しかし、もしも機嫌の悪い、不愉快な、けちんぼうがそれをすすったら、大抵はむずかしいしかめっ面(つら)をして、この壺の牛乳はすっぱいというにきまっていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...雛に関する愉快な思ひ出に耽らうとしたのだつた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...象がいかにも愉快なふうで...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...それだけ自分は愉快な人になろうと努めた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どれもこれもいやな不愉快なものと思われて来た...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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