...愉快な事許(ばか)り考えようとした...
芥川龍之介 「上海游記」
...堕された天使(つかい)たちが来て罠をかけて愉快な希望や真実らしい夢で人を釣るのだ釣られた者の心は誇りにふくらんでおそれたり喜んだりして神の平和から離れて行くそれは堕されて...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...愉快な人々――はきはきした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...――迚(とて)も愉快なんだ」「そう? じゃお母様にも見せて頂戴」「皆がやるんだよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...不愉快な同室者をさけるため...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...年の若いサラリー・マンには決して愉快なことでもなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...次で愉快な微笑を催させるではないか...
豊島与志雄 「愉快な話」
...二モオパッサンの短篇小説 Les Surs Rondoli(ロンドリ姉妹(しまい))の初めに旅行の不愉快な事が書いてある...
永井荷風 「夏の町」
...健三の方では無論自分から進んで不愉快な問題に触れる必要を認めないので...
夏目漱石 「道草」
...夏は暑いという不愉快な土地でした...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...未だ精神の愉快なるものを知るにいたらず...
福沢諭吉 「教育の目的」
...たまたま不愉快なことになったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...が、きちがいでも、乞食でも、これが博士の興味の全部であり、生き甲斐(がい)を感ずるすべてであり、そうして、不本意ながら食物のために必要な零細な印度銀(ルピイ)を得る唯一の道だったので、博士としては、じつに愉快な、満足以上に満足な仕事だったろう...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...何だか剣呑(けんのん)で不愉快な感じがする位であるから...
正岡子規 「病牀六尺」
...なるたけ愉快な仕事をあずけるとか又は自分のそばに置いていろいろな事をしゃべるとか...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...不愉快なことを云うのはやめて呉れないか...
山本周五郎 「山彦乙女」
...愉快な奴どもではないか...
吉川英治 「三国志」
...きょうの愉快な敵に...
吉川英治 「新書太閤記」
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