...一身ために愁殺され了(をは)んぬるの時...
石川啄木 「閑天地」
...もっと、むきになって、この俗世間を愛惜し、愁殺し、一生そこに没頭してみて下さい...
太宰治 「竹青」
...愁殺す楼蘭征戍(ろうらんせいじゅ)の児……」と田山白雲が吟声に落ちて行くところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...君聞かずや胡笳(こか)の声最も悲しきを紫髯緑眼(しぜんりよくがん)の胡人吹くこれを吹いて一曲なほ未だ終らざるに愁殺す楼蘭征戍(ろうらんせいじゆ)の児涼秋八月蕭関(せうかん)の道北風吹き断つ天山の草崑崙山(こんろんさん)の南...
中里介山 「大菩薩峠」
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