...しかしK君やS君は時々「我等の都会に対する郷愁」と云うものを感じています...
芥川龍之介 「手紙」
...左部が愁わしげに眉を動かしていった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...依田氏の「春愁」は好きです...
中原中也 「書信」
...一種郷愁に似た感傷を覚えざるを得なかった...
中村地平 「霧の蕃社」
...振り返った眼つきには愁(うれい)の影さえもない...
夏目漱石 「虞美人草」
...その夢と悩みと憂愁と沈思とのこもりてなりしこの三百余首を貫ける...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...彼女の顔はいつものように稍(やや)愁をおびてはいますが...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...私は味気ない男の旅愁を吐き捨てた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...制し難い郷愁が湧いた...
原民喜 「鎮魂歌」
...よく/\愁(つ)らさに出て來たと見えるが...
樋口一葉 「十三夜」
...愁(つ)らきは養子(やうし)の身分(みぶん)と桂次(けいじ)はつく/″\他人(たにん)の自由(じゆう)を羨(うら)やみて...
一葉女史 「ゆく雲」
...まことに御愁傷の至りだと言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それにしても前述の愁嘆場と同じくこうした呼吸をもって表現するところは速記では全く味わい知るべくもない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...また、孫中舎という者青州城に囲まれ内外隔絶、挙族愁歎した時、その犬の背に布嚢と書簡を付け水門を潜らせ出すと、犬その別墅(べっしょ)に至り吠ゆる声を聞きて留守番が書簡を取り読み米を負うて還らしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...心一つに納めかねるような愁(うれ)いも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一切の哀愁よりも先づ私といふ微些な一個の人間が始めてこの世のものに...
室生犀星 「忘春詩集」
...そを取りて胸に当(あ)つれば新(あら)たなり流離の愁(うれ)ひという章句などは...
柳田国男 「海上の道」
...いまでも深く彼の死を愁(いた)んでいるが...
吉川英治 「私本太平記」
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