...熊の糞をふんづける……雪渓ですべることが恐怖よりも先ず哄笑を惹き起したような...
石川欣一 「可愛い山」
...覚えず心を惹きつけられてしまった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...この婦人の態度にはひどく人を惹きつけるところがあつて...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...だが庄造が此の仔猫に惹き附けられたのは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...精神をして苦痛をば恰もそれが足に存在するものであるかの如くに感覺せしめるやうに自然によつて定められてゐるところの或る一定の運動を惹き起すのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...晴やかな声に惹きつけられた...
徳田秋聲 「浪の音」
...それ故哲学と科学とを区別しようとする現代的な着眼は今の場合稍々当違いな結果を惹き起こすことに終るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...その緒を惹き出すことが出来る...
戸坂潤 「科学方法論」
...極端に云えばアリストテレスが文典から惹き出したのを整理したものに他ならない...
戸坂潤 「科学論」
...しかしそれにしても一体二・二六事件を惹き起こした主体が何であったかも...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...飛んでもない見当違いを惹き起こす危険があるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...更に之によって次のものを惹き出そうとする目的を持っていたのである外はない...
戸坂潤 「性格としての空間」
...文学という言葉は無用な混雑を惹き起こすものに過ぎないからだ...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...つよく吾々の目を惹きつける...
豊島与志雄 「形態について」
...已に頗る專門學者の注意を惹き起したり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...彼の方へ惹きつけられていることが...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そこでそれが染料に成るという所から文学上で混雑を惹き起している...
牧野富太郎 「植物記」
...支那において主として不作を惹き起す原因であろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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