...ああ事業よ事業よ幾干(いくばく)の偽善と卑劣手段と嫉妬と争(あらそい)とは汝の名に依(より)て惹起(ひきおこ)されしや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...最初僕の注意を惹いたのは...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...非常に客を惹きつける力があるのでなければならぬ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なにゆえ今日まで稗史(はいし)小説家の注意を惹(ひ)かなかったかを不思議に思った...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...漠然とそれに惹かれた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一も彼の嗜(し)を惹(ひ)くものなし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...極端に云えばアリストテレスが文典から惹き出したのを整理したものに他ならない...
戸坂潤 「科学論」
...私は蒙古の徳王にひどく心惹かれた...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...彼の注意を惹こうと試みた...
中島敦 「虎狩」
...そのなかでも『仙書参同契』にひどく心を惹かれたので...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...けれどもお延の疑いを惹(ひ)くには充分であった...
夏目漱石 「明暗」
...お前の美貌に惹(ひ)かれたかもしれませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...殿下をドロテイン街の家へ惹(ひ)きよせる...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...この少女の歌謠が幸福さうな母親連の眼を惹いたのである...
室生犀星 「末野女」
...行きずりの女の人に眼を惹かれる美しさによく似ている故をもって...
室生犀星 「陶古の女人」
...それが穉(をさな)い柏(かえ)の注意を惹いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...湯釜として独特な形を有つのに心を惹(ひ)かれます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...心を惹(ひ)くものが二つあるのであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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