...何の興味をも惹かなくなつて了ふ...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...精神をして苦痛をばあたかもそれが足に存在するものであるかのごとくに感覚せしめるように自然によって定められているところの或る一定の運動を惹き起すのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それは他物質が外的に運動を加えてこの変化を惹き起こすのであるか...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...日本思想乃至東洋思想・精神文明等々――それは現代とは全く歴史的範疇の異った時期の所産である古典からしか惹き出せない――のための位置が空くわけなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...殆んど人の注意を惹かないくらいまで...
豊島与志雄 「阿亀」
...物語の興味に惹かされて...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...心惹かるる趣きを持っていた...
豊島与志雄 「渡舟場」
...彼等(かれら)の白(しろ)い手拭(てぬぐひ)が聚(あつま)つて遙(はるか)に人(ひと)の目(め)を惹(ひ)く外(ほか)師匠(ししやう)の家(うち)に格別(かくべつ)の利益(りえき)もなく彼等(かれら)自分等(じぶんら)のみが一日(にち)を樂(たのし)く暮(くら)し得(う)るのである...
長塚節 「土」
...自然と惹起される...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...顕微鏡で見た種々の図を掲げ当時の学界の注意を惹いたが...
中谷宇吉郎 「雪」
...その相手に惹(ひ)きつけられる事ができなかったのです」私はそれが話の終りかと思った...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...彼の快感を惹(ひ)いた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「私がこの若者に惹かれ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...捜査係官の注意を惹いた...
牧逸馬 「土から手が」
...昔のあの人ほど心を惹(ひ)く人物はなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心を惹(ひ)かれておいでになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心を惹(ひ)くものがあってもとの所へ来て隣の隙見(すきみ)を続けた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それに惹かれる自分をも恐れた...
山本周五郎 「山彦乙女」
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